流行形研究

【星のハサミ攻防】積極的で柔軟に戦える、切り違い戦術

 

「白5のボウシにうまく対応できません」

 

昔から打たれる戦型で、多くの人がぶつかる壁の1つです。
黒2子が攻められて、黒Aなど守る手ばかり浮かぶかもしれません。
そこで、今回は積極的に戦える「強手」を紹介します。

 

この記事を読むメリット

・ボウシの戦い方が学べる

・積極的に戦えるようになる

・変幻自在な打ち方がわかる

 

現代は定石だけでなく、数多くの部分的な手法も改良されています。
思いつきづらい手法もあり、知識差が勝敗に直結する例も増えてきました。
今は知識という『道具』をうまく使う『知恵』」が求められています。

 

 

パターン1 「攻めをかわす、切り違いの積極策」

黒1、3が現代の戦い方。
やり過ぎのようで、白の対応が悩ましいです。

白4には、黒5以下と中央へ進出します。
白Aは黒Bで戦えるので、黒悪くない戦いです。

白8から10と追求されても、最終的に白はAとBを守る必要があります。
その2手分で、黒は大場を占めれば、損失は取り戻せる算段です。
※コウの抜き合いは省略。

 

参考図1 「柔軟なかわし方」

白1以下の追求も考えられます。
黒はAやBを一度に守れず、苦しく見えますが――、

黒6、8と抜くのが簡明です。
白9と分断されても、黒10で下辺を削れるのが自慢です。

当然、白11と分断してきます。
ただし、黒12以下でAとBを見合いにして、黒有利な戦いに導けます。
ポイントは「下辺の黒2子は見た目ほど弱くない」ということです。

 

参考図2 「反発は怖くない」

白1の反発には、黒2以下と左辺へ進出します。
黒AやBの手残りで、下辺の黒2子が大きく飲まれない戦型です。

 

参考図3 「従来の手法はイマイチ」

黒1と素直に打つのは工夫不足。
白2以下と分断されて、左下の黒を必至に助ける必要があります。
白に戦いの主導権を奪われて、黒不満です。

 

パターン2 「隅の薄みを活用し、包囲網を突破」

白2には、黒3と連絡して綺麗に封鎖されません。
白4と包囲網を敷かれても、隅の薄さを突いて突破できます。

黒5に、白6以下と受けるのが堅い打ち方。
ただ、黒11に白Aは黒Bが痛烈で、綺麗に止められないのが白の泣き所です。

白12と受けざるを得ず、黒13から17と切断するのがうまい。
下辺の白全体が弱い石となり、黒有利な戦いです。

白20と競り合うのは、黒21から23で中央と下辺を守るのが機敏。
白24以下と分断されても、黒29と追求できるので黒成功です。

 

参考図4 「強行策への対応方法」

白2と分断されても、黒3以下で隅の白を飲み込めます。
隅の味が悪いため、白は積極的に戦えません。

白10、12と強引に動かれても、黒13以下でかわせます。
ダメヅマリで、白は左下隅に追求できず、白ツブレに近い格好です。

 

参考図5 「柔軟に立ち回る」

白4と分断された場合、黒5と引くのが好手。
様々な利きがあり、黒は封鎖されない形です。

白6には、黒7から9が隅に追求します。
白14に黒Aは、白B以下の抵抗があり、うまくいきません。

そこで、黒15と外側を守るのが好判断。
白16と手を戻す必要があり、黒17以下で下辺を制圧できます。

 

参考図5 「封鎖されない戦型」

白1には黒2と包囲網を突破します。
黒6まで、AとBを見れるので、黒戦いやすい戦型です。

 

参考図6 「隅の味は拭いきれない」

前図の途中で、白1と守るのも考えられます。
ただし、黒2以下の追求で、AとBを見合いにできるので黒成功です。

 

まとめ 「縦横無尽!『切り違い』で戦う積極的な戦術」

黒1、3が「ボウシへの積極的な戦い方」です。
相手の受け方次第で、△を包囲する狙いもあるのが長所です。
積極的に戦う有力な打ち方なので、ぜひ試してみてください!

-流行形研究

© 2020 okaoの囲碁研究所