黒番は党毅飛九段、白番は江維傑九段。
黒2に、白3と受ける実戦例が増えています。
目的の1つは「厚い形を与えない」ことです。
スベリの特徴
- 厚い形を与えない
- 複雑な変化がない
- 地に甘い短所がある
「大きな模様を張られたくない!」
そんな時に使える有力手法です。
目次
実戦図 「厚みを築かせない!簡明な模様対策」
黒1に、白2と右辺で治まります。
黒5と稼がれる代償に、白6と大場に走り、右辺の模様拡大を牽制します。
ポイント
先手で補強し、大場に走れるのが、この手法の魅力です。
参考図1 「力を貯めるのが肝心!中盤戦に備える」
黒1には、白2以下と封鎖を避けて治まります。
後に、A~Cの好点に回れるので、白十分です。
参考図2 「見た目以上に深い模様-打ち込みづらい事情」
白1の三々入りは、黒2以下で厚くされます。
見た目以上に、黒模様は深いです。
白11の打ち込みには、黒12以下と攻めます。
周囲の黒が堅く、簡単に治まれません。
参考図3 「両カカリでは模様化を防げない」
白1には、黒2から4と受ける相場。
白5に黒A以下なら、模様を制限できますが――、
黒6以下で、模様を築かれます。
シノギに自信がある方向けの進行です。
まとめ 「1手だけ覚えて使える!選択肢に入れたい手法」
白1は、簡明に使える模様対策です。
この手法が選択肢にあれば、苦手な戦型を避けるヒントになるはずです。