星の両ガカリ 最新戦術

【星の両ガカリ対策】あえて石塔シボリに誘導する、足早な簡明策

黒番は党毅飛九段、白番は李軒豪八段。
黒1から5と追求する両ガカリの攻防では、白6とかわすのが簡明策。
この戦型のポイントは「部分ではなく全局を使うこと」です。

 

両カカリ対策の特徴

  • 複雑な変化なく運用できる
  • スピード重視で走り抜けられる
  • 石塔シボリの手筋は怖くない

 

「石塔シボリは、リスクの高い」

 

「石塔シボリ」は、攻め合いの有名な手筋です。
ただ、実戦では「石塔シボリをした側が失敗しやすい」特徴があります。
今回は、この点を活用した軽快な石運びを紹介します。

 

 

実戦図 「知っておきたい、柔軟にかわす呼吸」

黒1以下と地を稼がれた後、白6と大場に走るのが好判断。
手筋を知っていると、黒7が厄介に映りますが――、

構わず、白8と遮ります。
当然、黒9以下で石塔シボリに入り、部分的に手筋が成立します。
ただし、この瞬間こそ「リスクが高い」と言われる理由なのです。

白18と連絡するのが、現代の打ち方。
黒19、21と抜かせても、白22と大場に走れば、白十分だからです。
下辺の白は堅く、黒の後続手段が続かないのが、泣き所です。

 

ポイント

石塔シボリの筋を囮に、2箇所の大場へ走れるのが自慢

 

参考図1 「堅実策も悪くない」

白1、3としっかり守るも、有力です。
黒6と先着される短所があるものの、黒に変化の余地を与えない長所があります。

 

参考図2 「素直な守り方」

白1、3と受けるのは、黒4と隅へ走られます。
複雑な変化もあり、オススメしない受け方です。

一例は、白5以下と封鎖する打ち方。
この進行を選ぶ上で、知っておきたい収束方法です。

 

参考図3 「黒の正しい追求方法」

以上より、黒1の切りが、正しい追求方法です。
白2と素直に取るなら、黒3と連絡できます。
黒A以下を狙われるのが、白ツライところ。

 

参考図4 「最善に近い進行―互角の戦い」

白2と分断するのが、最善の抵抗です。
黒3、5と脱出するなら、白6以下と連絡しながら追撃します。
下辺の白が薄いので、互角に近い戦いです。

 

参考図5 「急転直下の評価」

前図で、黒1と白2の交換を決めるのは、大悪手です。
黒3で似た進行に見えますが――、

白4以下と切断されます。
この時、▲と△の交換が黒の大損となっているので、白満足です。

 

まとめ 「棋風を分ける、布石の分岐点」

今回のテーマは、棋風が分かれる手法です。

Aの場合:石塔シボリを対策したスピード志向
Bの場合:変化の余地を与えない堅実志向

個人的には、Aを推奨します。
正しく打たれても互角の戦いですし、多くの方は石塔シボリでハマるからです。

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