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【星のスソガカリ周辺】意表突く奇襲作戦、2線ツケの使い方

黒番は李欽誠九段、白番は孟泰齢七段。
白1と黒2を交換した後、白3がAI流の奇襲作戦。
この手法の目的は「白Aのワリ込みを成立させる」ことです。

 

ツケの特徴

  • ワリ込みで黒地を削れる
  • 反発には力強く戦う

 

「奇策は1度切りの使い捨て」

 

AI研究が進み、独特な手法や戦型は、徹底的に調べられます。
韓国のトップ棋士は「1度使ったら研究されるので、次は使いません」と話しています。
次の瞬間に使えなくなる、それだけ碁の進化が加速しているようです。

 

 

実戦図 「スピードで対抗、追求のかわし方」

黒1には、白2のワリ込みが狙いです。
実戦は、黒3以下と穏やかな受けて、収束します。
白はAと形を決める狙いや、Bから上辺を止める手段があり、白十分です。

 

ポイント

相手の黒地を削り、後続手段を残しながら、足早に走れる

 

参考図1 「後続手段①『外を厚くする』」

黒1など大場に走られた後、白2以下と厚くする手段があります。
右辺の模様が広がるので、有力です。

 

参考図2 「後続手段②『侵出を止める手筋』」

白2、4と上辺を止めるのも、効果的な手段です。
続いて、黒Aなら白Bで自陣を広げられます。

黒5と強引に侵出するなら、白6以下で黒陣が崩壊します。
この図が用意されているため、黒は強く反発できません。

 

参考図3 「反発の対処と後続手段」

黒2、4と反発するなら、白5以下と形を決めます。
A~Cの利きがある他にも、上辺に対する後続手段があるのが、白の自慢です。

白9、11と動く手段があります。
黒12と取る相場ですが、白13と上辺を固めて白十分なワカレです。
黒に反発されても、白は多くの狙いを残せます。

 

参考図4 「無理筋の頑張り」

黒2と取りにいくのは、白3以下が厳しいです。
黒はAのシチョウを防ぐ必要がありますが――、

黒8には、白9以下でAとBを見て、黒ツブレ。
こうした手段があり、白は上辺を占めるのも可能です。

 

参考図5 「昔の戦術が改良された理由」

以前まで、単に白1以下と形を決めるのが主流でした。
今までと似た進行を辿りますが、現代のものとは決定的な差が生じます。

黒10に、白11以下で右辺を厚くできます。
ただ、上辺への利きや狙いがないので、現代手法の方が勝っています。

 

まとめ 「1度試してほしい、ツケの奇襲作戦」

白1、3は「黒陣に後続手段を残しながら、自陣を固める」意図があります。
複雑な変化も少なく、白が後の手段を選べるのも、この手法の魅力です。
ハメ手のようで、かなり有力な手法なので、試してみてください。

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