黒番は檀嘯九段、白番は趙晨宇八段。
白2、4と受けるのが、現代流の受け方です。
流行の理由は、黒5に白6と左辺に重複させる打ち方が有力だからです。
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【現代の常套手段】石の効率を下げる!5線の肩ツキ手法
黒番は申旻埈九段、白番は楊鼎新九段。 黒1に、白2の肩ツキが現代の常套手段です。 「2間幅であれば、固めても構わない」発想が主流になっています。 ...
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目次
実戦図 「左辺に偏らせる、現代のスピード感覚」
黒1には、白2以下と発展性を制限して、下から形を決めるの良い呼吸。
Aの三々入りを緩和し、左下を補強できたので、白十分なワカレです。
左辺を固めて、白6や白8と形を決めやすくするのがポイント。
参考図1 「用意されたサバキの手筋」
黒1と受けるなら、白2と大場に走ります。
黒3には、白4以下でAとBを見合いにしてサバけます。
参考図2 「大同小異」
黒1と反発されても、白2以下の流れは同じです。
「上から消して、下から荒らす」方針で、簡明に運用できます。
参考図3 「反発をかわすコツ①『手厚い形を作る』」
黒2から6と反発された時、白7と左下の補強を優先するのが好判断。
左上の白2子は、捨てても良い構わないと考えるのが、サバキのコツです。
黒8に、白9以下と厚い形を築いていきます。
Aの動き出しと、Bからさらに厚くする手段を見て、白悪くない展開です。
参考図4 「反発をかわすコツ②『転身の発想』」
黒2から6と反発された時はどうすべきか。
白7以下と白2子を捨てるのが、簡明な打ち方です。
Aの味を見ながら、下辺に白模様を築いて、白十分な展開です。
まとめ 「効率的に動ける、ツケの様子見」
白1は「先の打ち方を効率的にする様子見」です。
黒AやBと打たれても、白は自在に布石構想を変えられる強みがあります。
この手法が発見され、最近では星のコスミツケがよく打たれています。