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【常識破壊】重くして攻める、基本的発想の使い方

黒番は超然囲棋(AI)、白番は王元均九段。
白1は上辺の黒陣を割りながら、右上の攻めを見た好点。
ただ、黒2が常軌を逸する打ち方で、最終的に上辺が全て黒地と化します。

 

 

実戦図 「打たれて気づく、厳しすぎる攻め」

白1に、黒2以下と上辺の白を捨てづらくして、攻めるのがうまい。
左辺の白を飲み込む狙いもあり、白は苦しい戦いになっています。

白5には、黒6と受けて白の薄さを強調します。
白7と反撃したものの、黒8が厳しい反撃で追い詰められていきます。

白9から15は、左辺の白を補強する意図。
黒16と分断されても、白17で上辺は支え切れると見ています。
ただ、黒18が決め手となり、白の思惑は打ち砕かれます。

当然、白19と分断するも、黒20以下と飲み込む手段が成立します。
白Aは黒B以下と脱出できるので、黒十分な戦果です。

 

参考図1 「準備不足の結末」

単に黒1と取りにいくのは、白2と抵抗されます。
黒3以下で、白苦しい戦いに見えますが――、

白6以下と右辺を厚くするのが好判断です。
黒Aと上辺を守るなら、白Bと模様を築いて白悪くない展開。
白は左辺の補強と右辺の模様化を実現できたのが、大きいです。

 

参考図2 「決め手の意図」

黒1と白2を交換すれば、白3以下の抵抗に黒7と切断できます。
AとBを見合いにすることで、前図のフリカワリを防げるのが黒の自慢。

 

参考図3 「重くして攻める」

白1には、黒2と右上を補強します。
上辺の白を捨てづらくして、黒4と攻めるのが良い呼吸です。

白5に、黒6以下と制空権を奪って左辺を大きく攻めます。
右上の黒は堅く、上辺の白の厚みを無力化できるのも大きいです。

 

参考図4 「急な攻めは難しい」

黒1、3と攻めるのは、白4などかわされるリスクがあります。
AとBを見られ、黒は左上か左辺のいずれかを破られます。

 

まとめ 「重くして攻める、実戦的な使い方」

黒1は「上辺の白を重くして攻める好手」です。
右上の補強にもつながり、万全な状態で戦いに臨めるのも大きい。
「石を固める=捨てづらくする」ことにつながる良い実戦例でした。

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