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【菫のオロチャレンジ・第1弾②】僅かな差が交差する難戦、金六段に軍配

7月11日に韓国のサイバーオロ企画「菫のオロチャレンジ」の第2局が行われました。
本局は、一転二転するシーソーゲームとなるも、仲邑菫初段はチャンスを掴めず、韓国の金彩瑛六段に敗れました。(参照元はこちら

 

出場棋士 日程 結果
第1弾:金彩瑛六段 第1局:7月10日(金) 金六段、黒中押し勝ち
第2局:7月11日(土) 金六段、白7目半勝ち
第3局:7月11日(土)
第2弾:徐能旭九段 第1局:7月17日(金)
第2局:7月18日(土)
第3局:7月18日(土)
第3弾:徐奉洙九段 第1局:7月24日(金)
第2局:7月25日(土)
第3局:7月25日(土)
第4弾:鄭有珍初段 第1局:7月31日(金)
第2局:8月1日(土)
第3局:8月1日(土)

※第3局は、第2局終了後に休憩を挟み、同日に行われる予定。

 

第2局:Lizzieの解析結果(囲碁AI・KataGo20b)

黒番の仲邑初段は、我慢すべき所で耐え、積極的に局面を動かしていました。
後半の勝負所で、チャンスをものにできるかが、今後の課題かもしれません。

 

それでは、第2局をハイライトで振り返ります。

 

 

【ハイライト1:序盤】 難解形の研究量は互角

黒番が仲邑菫初段、白番が金彩瑛六段。
黒2、4に、白5のツケは難解形へ引き込む意図です。
白11以降、どれくらい研究しているかが、最初の見所になります。

黒12から20を決めた後、黒22の変化を選びます。
白Aは黒B以下と厚くされて、白不満です。

そこで、白23と封鎖を嫌っていきます。
この変化は、黒24のシノギを研究していないと打てません。
理由は、白25に黒26以下と粘るのは、人間的に考慮しづらいからです。

白31以下と低位置を強いられても、黒はシノげます。
黒は右辺側に厚みを築けたので、互角に近いワカレです。

 

参考図1 「強引な封鎖への対抗策」

白2、4には、黒5以下でAとBを見合いにして黒生き。
右辺に厚みを築いている分、黒打ちやすいです。

 

参考図2「綺麗に封じ込められない理由」

白1、3と封じ込めるのが、思い浮かぶ着想。
ただし、黒2以下でAを横目に、眼を確保できます。
右上の白を取る狙いもあり、白収拾するのが難しいです。

 

【ハイライト2:中盤】 仲邑の攻め実らず

黒2、4と仕掛けるも、白5が厳しい抵抗でした。
白Aがほぼ利くので、捕まらない石です。

黒6と攻め続けるも、白7以下で生きられてしまいます。
AとBの何れかで、一方の白を助け出せば、わずかに白優勢です。

 

参考図3 「互角に近いヨセ勝負」

Aの狙いを横目に、黒1と守るのが延命策。
白2の受けには、黒3の進出が大きく、形勢不明でした。

 

【ハイライト3:終盤】 こぼれ落ちた金星

白2から6と生きを確かめた後、黒7と手を戻したのが敗着。
白8の好点に先着され、逆転できない形勢となりました。
黒7は不要な一手だったのです。

 

参考図4 「最後の勝ちコース」

黒1が最大でした。
白2には、黒3以下で生きるので問題ありません。
細かいながらも、黒が残りそうな形勢でした。

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