棋戦情報

【菫のオロチャレンジ・第1弾①】急成長の仲邑菫!世界優勝クラスに善戦

7月10日より、韓国のサイバーオロ企画「菫のオロチャレンジ」が始まりました。
この企画は、仲邑菫初段が互先で4名の韓国棋士に3番勝負で挑みます。1人目は、2019年に女流世界戦・呉清源杯で優勝した金彩瑛六段です。(参照元はこちら

 

出場棋士 日程 結果
第1弾:金彩瑛六段 第1局:7月10日(金) 金六段、黒中押し勝ち
第2局:7月11日(土)
第2弾:徐能旭九段 7月17~18日
第3弾:徐奉洙九段 7月24~25日
第4弾:鄭有珍初段 7月31~8月1日

※第3局は、第2局終了後に休憩を挟み、同日に行われる予定。

 

第1局:Lizzieの解析結果(囲碁AI・minigo)

1年前、崔精九段や呉侑珍七段の洗礼を受け、実力不足を痛感した仲邑初段。
白番の仲邑初段は、中盤で逆転し勝利目前に追る実力へ急成長しました。

 

金彩瑛六段「ようやく勝った。菫初段の成長に驚いた」

 

仲邑初段は、昨年で公式戦20勝し、女流棋聖戦本戦にも出場しました。
今年は、女流立葵杯本戦に勝ち上がり、結果を示しています。
明日こそ、勝利を掴めるか、注目していきます。

 

それでは、第1局をハイライトで振り返ります。

 

 

【ハイライト1:序盤】 金六段の華麗なサバキ

黒番が金彩瑛六段、白番が仲邑菫初段。
白1とツメた時、黒2が高等テクニックです。
受け方を見て、上辺の守り方を変える意図があります。

白3以下と追求しても、黒8で攻めが続きません。
白Aのワリ込みは、黒B以下で取られます。

白9には、黒10以下と厚くされます。
右辺の模様拡大にも働いており、黒十分な戦果です。

 

参考図1 「自在に打ち分ける様子見の意図」

白2と上辺を固めるなら、黒3と上から決めます。
黒5まで、AとBの狙いを見て、左辺を簡単に荒らせます。

 

【ハイライト2:中盤】 光る仲邑の突破力

黒1に、白2以下と脱出するのがうまい。
AやBを狙われていて、黒は強く反発できません。

黒11から15と包囲されても、白16以下で突破できます。
黒Aは白B以下で、外側の黒を支え切れません。

黒21と受けるのは仕方ないところ。
白22から24と、黒3子を取れたので大成功です。

 

参考図2 「結論:冷静な収束で黒十分」

黒1の引きが冷静でした。
右辺の攻防で先手を取った後、黒A以下と隅を固めて黒優勢です。

 

【ハイライト3:中盤】 逆転の余地を与える

白1が逆転を許した原因の1つでした。
黒2以下と分断され「右辺を飲み込めば逆転できる」構図を与えています。
結果的に、右辺を仕留められて、仲邑初段の投了となりました。

 

参考図3 「長期戦でわずかに残る形勢」

白1と紛れの余地をなくしても、白優勢です。
ただ、長期戦になるのは避けられない短所があります。
秒読みということもあり、実戦は最速で勝つ道を選んだようです。

-棋戦情報

© 2020 okaoの囲碁研究所