古碁の学ぶ次の一手 本因坊道策

【本因坊道策の次の一手⑪】コウを活用した、巧みなサバキ

黒番は本因坊道策、白番は知哲。
現局面では、右下の黒の補強と、Aの好点に回ることが求められています。
道策は、巧みな技で2つの目的を達成する打ち方を実現します。

 

 

正解図 「コウと捨て石の合わせ技」

黒1、3を形を決めて、黒5の好点に走ります。
白6と右下を狙いながら、下辺の黒を大きく飲まれそうですが――、

黒7の切り違いが、用意された好手です。
白8から12と飲み込むなら、黒13以下と封鎖して右下の補強を目指します。

白16、18が最善の抵抗です。
ただ、黒19以下で大きなコウに導けるので、黒有利な戦いになります。

黒はコウの代償に、黒25から27と左上を破って大成功です。
白28で右下を責められても、黒29から31で取られる心配はありません。
黒は右上と左上で戦果を上げ、右下を守る石運びを実現できました。

 

参考図1 「先手で補強できる」

白2、4と受けるなら、黒5など大場に走れるので、黒十分です。
右下を厳しく攻めるのが難しく、白大きく出遅れています。

 

参考図2 「決め損ねたリスク」

黒1と守るのは無難です。
ただ、白2以下の好点に先着されて、長期戦になります。
Aの断点も狙われて、若干黒が薄くなっています。

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