古碁の学ぶ次の一手 本因坊道策

【本因坊道策の次の一手⑩】狙いを実現させる、思い切った構想力

黒番は知哲、白番は本因坊道策。
白1以下と相手の形を崩した後、黒AとBの狙いにどう対応するかが焦点。
道策は思い切った構想で、この戦局を打破していきます。

 

 

正解図 「本命の狙いは『上辺の攻め』」

実戦は、白1のヒラキを選択。
黒2の追求に、白3と捨てたのが常軌逸した石運びです。
黒4と取られても、白5と隅を狙いに回れれば良いと見ています。

黒6以下と封鎖して、左辺の攻めをにらみます。
白Aは黒Bと分断され、白苦しい戦いに見えますが――、

白13から17と左辺の補強を優先したのが、好判断でした。
黒18と隅を取られても、白19と上辺の攻めで取り戻せると判断しています。
一連の流れは「左辺を先手で守り、上辺の攻めに回る」これが道策の構想でした。

 

参考図1 「手番の差が大きい」

白2、4と受けるのは、黒5に白6と守る必要があります。
黒に手番が渡るため、黒7の好点に走られて、白苦しい戦いです。

 

参考図2 「道策は『形を崩されること』を嫌う」

白1が無難な守り方です。
ただ、黒2に白3と受ける必要があり、形が悪くなってしまう短所があります。
道策は形を崩されることを強く嫌う傾向があり、滅多に形が崩されません。

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