古碁の学ぶ次の一手 幻庵因碩

【幻庵因碩の次の一手①】難局を打開する、サバキの手筋

黒番は宮重岩之助、白番は幻庵因碩(井上安節)。
黒1に受けず、白2と地を稼いで反発した局面です。
黒3に、白Aは黒Bが厳しい戦況で、因碩は華麗なサバキを見せます。

 

幻庵因碩(1798~1859年)

名人の技量があると言われながら「名人」になれなかった「準名人(八段)」の棋士。盤面全体を使う大胆な棋風と、ストレートな力技が多く、見ていて共感できる点が多い。また、中国行きを企て、旅費の資金調達として免状を乱発したエピソードもあり、盤外では人間的な一生だったようです。

 

 

正解図 「応用範囲の広い、ツケコシの整形術」

白1、3と整形するのが手筋です。
黒Aと白1子を取るなら、白B以下で脱出できます。

黒4は最強の抵抗です。
ただ、白5から9の反発が成立するので、白は楽な戦いになります。
黒Aなら白Bで、下辺に大きな白地を築けます。

実戦は、黒10と右下の補強を優先します。
白11と黒2子を取れたので、白満足なワカレになりました。

 

参考図1 「受けられない理由」

黒2には、白3以下で右下と左辺に回られるので、白満足な進行です。
白は左辺に先着して、下辺の厚みの効果を半減できているのが自慢。

 

参考図2 「楽に脱出できる」

黒2、4と受けるなら、白5以下と中央へ脱出できます。
白は右下で稼いでいるので、下辺さえ取られなければ問題ありません。

 

参考図3 「苦しい戦いが続く」

白1は工夫不足です。
黒2以下の追求が厳しく、白が苦しい戦いになります。
実戦進行とは天地の差であり、手筋はたくさん知っておきたいところ。

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