星の両ガカリ 流行形研究

【両ガカリの攻防】ポン抜きを許せる!意表を突くサバキ手法

左下は両ガカリで表れる戦型です。
黒3は根拠を狙いながら、AやBの傷を浮き彫りにする狙い。
この瞬間、白4と出方を見るのが面白い新手法です。

 

この記事を読むメリット

・意表を突くカウンターがわかる

・石の調子で傷を守れる

 

星のカカリに、手抜きするのが常套手段となっています。
最大の理由は「両ガカリが厳しくない」ことがわかったからです。
カカリを使う場合、両ガカリ以外の選択肢も考えた方が良いかもしれません。

 

 

手順図 「両ガカリ定石難解形の入口」

黒1の両ガカリに、白2から4と受けるのが主流。
黒5、7と追求された時、白8のツギが難解形の出発点です。
黒9に、白A以下は黒に余裕を与えるため――、

白10以下で、左辺を攻めながら自身を補強していきます。
次に、白AやBが厳しいので、黒は左辺を守る相場です。

黒15から白18と、互いに補強し合う相場です。
黒19はAの傷を緩和しつつ、左下全体を狙う意図があります。
単に白Bは利かされなので、白20と工夫する手が生まれました。

 

参考図1 「素直に受けたくない理由」

白1は素直な守り方です。
ただし、黒2以下と右辺を拡大されながら、左辺を守られてしまいます。
白の厚みを活かしづらく、白不満な展開です。

 

参考図2 「アテ込みの意図①」

黒2と受けるなら、白3以下と黒2子を取るのが大きい。
Aの急所があるので、左辺の戦いは白も戦えます。

 

参考図3 「アテ込みの意図②」

白Aと黒Bの交換がない場合、白1から3に黒4と強く受けられます。
白5と追求していきますが――、

黒6以下で左下の白陣が崩壊します。
黒14に白Aと抵抗されても、黒B以下で隅を取れます。

 

参考図4 「アテ込みの意図③」

△と▲の交換があれば、黒1に白2以下と外回りを厚くできます。
白Aも利くので、左下が取られても白打てます。

 

想定図 「柔軟に整形する、反発への対策」

実戦では、黒1以下の反発が一番怖い進行。
これに対し、左辺の白2子を捨て石に、左下を守るのが柔軟です。

黒5以下と外側に傷をつけますが、構わず白10と中央を厚くします。
黒Aには、白B以下と下辺を封鎖されるのが辛すぎます。

黒10、12と守る相場になります。
白13まで、左辺方向の進出を止めながら、中央を厚くして白不満ないワカレです。
また、白A以下の手段もあり、地に辛い格好になっています。

 

参考図5 「ポン抜きより、実利に軍配」

黒1には、白2と脱出します。
黒3とポン抜きを許しても、白4以下の追求が厳しく、十分取り戻せます。

黒7以下と転身せざるを得ず、白12まで大きな地を得て白満足です。
黒は石を抜いても、左辺の白陣に厳しい狙いがなく、働き乏しいのが泣き所。

 

参考図6 「力強い封鎖方法」

単に黒1と抜くなら、白2とプレッシャーをかけます。
黒3に白Aは、黒B以下で黒悪くなさそうですが――、

白4、6を決めた後、白8以下と封鎖する手段があります。
黒はダメヅマリで、外への脱出ができません。

黒11、13と突破を試みた瞬間、白14が好手になります。
白16まで、AとBが見合いにして白成功です。

 

まとめ 「ポン抜きも許せる、明るいサバキ手法」

白2が「相手の意図を崩す様子見」です。
黒1の追求をかわし、白Aの反発を狙うのが本命の狙いになります。
ポン抜きを許せる珍しいサバキなので、使ってみてください。

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