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【現代的な感覚】1つの構え方で棋力差が表れる、4間ビラキの技法

黒番は党毅飛九段、白番は卞相壹九段。
白1と黒2を交換した後、白3と広く構えるのが主流です。
隙があるように見えて、「打ち込みは怖くない」長所があります。

 

広い構えの特徴

  • 打ち込みは軽くかわせる
  • 模様拡大の後続手段がある

 

石のヒラキ方は地味ですが、棋力差が表れる重要な要素です。
理由の1つは「効率の良い布陣を敷けば、後が楽になる」からです。
今回は、広い構えの長所と、黒が変化しづらい理由をまとめました。

 

 

実戦図 「肩ツキを攻める発想」

実戦は、黒1から13と大場へ走ります。
手番を得た白は、白14以下と右辺を広げて十分です。
「なぜ、黒は右辺に手をつけないのか」検証していきます。

 

ポイント

「堅陣な布陣を築き、模様を拡大する手段がある」これが白の自慢です

 

参考図1 「打ち込み対策①ー強気な封鎖」

黒1は、白2以下と封鎖するのが厳しいです。
黒Aと抵抗されても、白Bで黒2子を取れます。

 

参考図2 「打ち込み対策②ー軽快なかわし方」

黒1と高く打ち込まれた時は、白2と早逃げします。
黒3には、白4以下と右下を守るのがポイントです。

黒11と迫られても、白12以下で大場を占めて、白十分です。
続いて、黒Aは白B以下で整形できます。

 

参考図3 「昔の打ち方は、足が遅い」

黒2、4は、昔の受け方です。
ただ、白5で立派な構えになる上、白Aが厳しい狙いになります。

例えば、黒6と大場に走られた後、白9が好点。
黒10には、白11以下で上辺と右辺を固めて、白満足です。

 

参考図4 「ツケの威力を証明」

前図で、黒2以下と地を稼がれても、白9が好手になります。
黒Aは白Bが先手となり、白有利なワカレです。

黒10と受けるなら、白11以下と厚くして白十分。
後に、白Aが利くのが大きいです。

 

参考図5 「石の調子で模様形成」

黒2と強く受けるなら、白3以下と調子で広げます。
右辺の白陣は、見た目以上に深いので、白悪くない展開です。
※詳しい打ち方は、下記事を参照ください。

 

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まとめ 「大きく広げる、現代の構え方」

白1、3は「効率的に白陣を広げる好形」です。
打ち込みにも強く、見た目以上に隙のない構えになっています。
黒は変化しても、白優勢になりやすく、本図に落ち着くことが多いです。

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