棋戦情報

【第3回呉清源杯世界女子囲碁選手権・準決勝】於之瑩VS.周泓余

中国の於之瑩六段は王晨星五段を破り、決勝戦へ進出

11月30日に中国で「第3回呉清源杯世界女子囲碁選手権」準決勝が行われました。
中国の於之瑩六段と周泓余六段が勝利し、決勝三番勝負へ進出を決めました。
優勝賞金は50万元(約793万円)、準優勝は20万元(約317万円)です。
以下に結果をまとめたので、参照ください。(左側が勝者)

 

【11月30日:準決勝の結果】
於之瑩六段(中)―王晨星五段(中)
周泓余六段(中)―芮廼偉九段(中)

【12月2~4日:決勝三番勝負の組合せ】
於之瑩六段(中)―周泓余六段(中)

 

周泓余六段(20)は中国の新人王戦で優勝した実力者

周六段は女流世界戦で存在感を示し、今回は自身初の決勝進出を果たしました。
国内戦では、男女の新鋭が集う新人王戦で優勝するなど、高い実力を証明しています。
20歳で世界女王に輝くのか、明後日から始まる決勝戦に期待します。

 

 

ハイライト1 「簡明策のツケ切り」

黒番は王晨星五段、白番は於之瑩六段です。
白1、3のツケ切りは、簡明な収束を目指す手法。
黒4には、白5以下と強く対応できるのが、白の自慢です。

黒8、10には、白11と黒3子を飲み込んで、白が打ちやすい序盤になりました。
黒12と連打されても、白13以下と軽くかわせます。

 

参考図1 「シチョウ回避の手筋」

黒1、3と下辺を助けるなら、白4が好手です。
白はAとBを見て、白有利なワカレへ収束します。

 

参考図2 「低位置に押さえ込む」

黒1以下と連絡されても、白8で脱出できるので白悪くない進行。
続いて、黒Aは白Bでかわせます。

 

参考図3 「定石選択が難しい」

黒1以下は、実利と厚みに分かれる定石。
ただ、下辺の発展性は大きくないため、黒イマイチな定石選択です。

 

ハイライト2 「力強い攻めで主導権掌握」

黒番は周泓余六段、白番は芮廼偉九段です。
黒1以下は、左上の白を追求する厳しい攻めでした。
この攻防を境に、黒が戦いの主導権を握っていきます。

白6以下は、黒の形を崩す意図があります。
白Aの追求を見られ、黒は整形するのが難しく見えましたが――、

黒15が強烈な一手でした。
黒23まで、AとBを見られ、逆に左辺の白が負担になる展開になります。

白24以下と連絡せざるを得ず、黒33と左上の攻めに先着します。
黒は左辺と左下を守れた戦果も大きく、黒有利な戦いです。

 

参考図4 「穏やかな進行」

結果論ですが、黒1に白2以下と守るのが相場でした。
黒Aは白Bと上辺の黒陣を消せるので、白悪くない進行です。

-棋戦情報

© 2021 okaoの囲碁研究所