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【第3回呉清源杯世界女子囲碁選手権・決勝③】周泓余が初優勝

18歳の周泓余六段が女流世界タイトルを奪取

12月4日に中国で「第3回呉清源杯世界女子囲碁選手権」決勝三番勝負第3局が行われた。
中国の周泓余六段が於之瑩六段に勝利し、2勝1敗で女流世界戦初優勝を飾りました。
優勝賞金は50万元(約796万円)、準優勝は20万元です。(こちらを参照)
以下に結果をまとめたので、参照ください。(左側が勝者)

 

【12月2日:決勝三番勝負第1局】
於之瑩六段(中)―△周泓余六段(中)

【12月3日:決勝三番勝負第2局】
周泓余六段(中)―△於之瑩六段(中)

【12月4日:決勝三番勝負第3局】
周泓余六段(中)―△於之瑩六段(中)

 

中盤で失速した於之瑩六段。次回の活躍に期待したい

本局の注目は、於六段の強襲を捨て石でかわした、周六段の捨て石作戦。
攻めや追求をかわすヒントになる、学ぶべき発想が随所に表れた一局です。
それでは、早速見ていきましょう!

 

 

ハイライト1 「負担を残さない石運び」

黒番は於之瑩六段、白番は周泓余六段です。
白1と左辺の根拠を奪いにきた時、黒2以下とかわすのが明るい打ち回し。
黒Aの手残りに加えて、白は左辺に偏り過ぎた布石になったのが不満。

 

参考図1 「活路見えないご碁形」

黒2と連絡するのは、白3で攻めがつながります。
戦いの主導権を握られ、右上や右下の白を追求する機会を失い、黒失敗です。

 

ハイライト2 「捨て石のカウンター」

黒1以下と白の薄さを突くのが厳しく見えます。
ただ、周泓余六段は大局的な石運びで、この難局をのり越えて見せました。

白6以下と右上を全て捨てて、左辺の攻めに転じるのが用意された構想でした。
攻めによって、左下や右辺拡大が臨めるので、白は容易に損失を取り戻せます。

 

参考図2 「包囲網は破れる」

黒1と包囲するのは、白2以下が脱出の手筋です。
黒Aの抵抗が気になりますが――、

黒5には、白6以下で右上を助け出せます。
続いて、黒Aは白B以下で種石の黒1子を取って白成功です。

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