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【小目の2間バサミ攻防】10目以上の差が生まれる!1線の利かし手法

黒番は柯潔九段、白番は李維清八段。
「黒2と白3を交換する理由」を説明できますか?
今回は、なぜ形を決めるべきなのか、見ていきます。

 

利かしの特徴

  • 隅の手残りを約束できる
  • 相手の後続手段の威力を下げる

 

「1つの利かしで景色が変わる」
この形を知っているかで、10目以上の差が表れます。
意味が難しいと感じる方も、形だけでも覚えてみてください!

 

 

 

手順図 「再現性の高い!オススメの定石選択」

今回のテーマは、小目に2間バサミでできる戦型です。
白1に黒2以下と切り結んで、競り合いに発展します。

白7に黒8と上辺の進出を止めるのが、オススメです。
白13までの手順が、テーマ図までの道のりになります。
黒Aは白B以下で取られて、黒が良くないです。

 

実戦図 「後続手段を許さない、利かしの威力」

実戦は白1と大場に走ったので、黒2と制して黒悪くない展開。
「なぜ、白は右上を守らなかったのか」
白が手を入れても、戦果が得られないからです。

 

ポイント

相手の後続手段の価値を下げて、局地戦を制す

 

参考図1 「白が手入れしない理由①『戦果が見込めない』」

白1以下と手を戻せば、セキにすることは可能です。
ただし、セキ崩れを防ぐため、白は右辺を守る必要があります。

白7と守るのは省けません。
黒10など大場に走れるので、黒は足早な展開を実現できます。
一方、白は右辺を占めた程度の戦果しかなく、不満です。

 

参考図2 「白が手入れしない理由②『捨て石作戦』」

白1には、黒2が用意された好手。
黒4まで、Aと右上を仕留める狙いがあり、白苦しい展開です。

白5、7と封鎖を試みても、黒8以下が厳しい追求。
白Aは黒B以下で黒有利なコウ争いです。

白11と抜くなら、黒12以下と模様を広げて黒好調です。
白は右上の黒を強引に取りにいくのは、うまくいきません。

 

参考図3 「攻め合い勝ちの道筋」

前図の途中で、白1と受けるのはどうか。
これは黒2以下と手数を伸ばした後、黒12で隅の白を取れます。
白Aには黒B以下で飲み込めば、黒十分です。

 

参考図4 「強襲への対応方法」

前図で白1と押さえた変化を検証します。
結論から言えば、黒2以下の追求が厳しく、白が崩壊します。

白9以下と抵抗するも、黒22から24が決め手になります。
AとBが見合いで、何れかの白が取られる運命です。

 

まとめ 「知るだけで10目以上変わる利かし」

黒1は「たった1手で有効手段を封殺する手法」です。
この手を決めないと、白に右上の黒を取られて、残念な結果になります。
「知っているだけで差をつく形」で、覚えておきたい手法です。

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