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【小目のハサミ周辺】制空権を奪う、現代的な整形術

黒番は辜梓豪九段、白番は楊鼎新九段。
白2に、黒3以下と受ける手法が打たれ始めました。
それに対し、白6が有力な守り方で、覚えておきたい形です。

 

有力な守り方の特徴

  • 相手の追求を軽くかわす
  • 中央の主導権を描く

 

「好形を作るのが、戦い上手の近道」

 

戦いがうまくなるコツの1つは「好形を築くこと」です。
形を少し工夫するだけで、石の強弱に大きな影響を与えます。
「整形の仕方がわからない」時は、好形の作り方を覚えるのも有力です。

 

 

実戦図 「攻撃的に守る、現代的な石運び」

黒1と攻めるなら、白2と右下隅に働きかけます。
黒Aなら、白Bと外を厚くして白満足です。

黒3、5と切るなら、白6以下で戦えます。
白Aと隅への追撃があり、黒は負担の重い戦いです。

黒9と反撃された時、白10が用意されたサバキです。
黒Aは白Bと脱出されて、黒失敗なので――、

黒13と裂くしかないところ。
ただ、白14以下と黒陣の薄さを突けるので、右下が取られない格好です。

黒19以下と封鎖されても、白はAとBを見れるので白十分です。
白は薄い構えのようで、見た目以上に耐久力ある形になっています。

 

ポイント

黒からの追撃には、正面から戦える

 

参考図1 「攻めを空振りにする」

黒2と受けるなら、白3で素直に受けます。
▲と迫った手が空振りになるので、白十分なワカレです。

 

参考図2 「中央の制空権掌握」

黒1と大場に走るなら、白2以下と中央に勢力圏を築いて、白満足です。
手抜きされても、白は有力な後続手段を用意できています。

 

まとめ 「中央の主導権を狙う、巧みな受け方」

白1は「制空権の奪取を狙う積極的な守り」です。
押さえるべき変化は、3つだけですぐに実戦で活用できます。
少しずつ攻めをかわす手を知れば、戦いの呼吸が掴めるようになるはずです。

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