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【小目の2間バサミ攻防】隅の生きを重視する、トビの新手法

黒番は辜梓豪九段、白番は陶欣然七段。
黒1に白2、4と切断するのは、当然の態度。
白8まで、現代定石の手順を踏んだ後、黒9が新手です。

 

 

実戦図 「隅の生きを優先する、新手法の狙い」

白1と受けるなら、黒2以下と補強するのが新手法の特徴です。
AとBを見合いにして、無条件では取られない形になっています。

白7は、右下に働きかけながら、自身を守る意図。
黒8以下と外側の傷を追求する時、黒14が大切な一手になります。
白Aの狙いを消しながら、黒Bと種石を取る狙いがあります。

白15の受けは必要で、黒16と下辺を押さ込めます。
白17から23と生きを強いられては、白苦しい展開。
一方、黒は下辺を大きく削りながら、黒Aを残して十分です。

 

参考図1 「シチョウの手筋」

白2と反発するのは、黒3以下でシチョウになります。
黒1に、白は手抜きできません。

 

参考図2 「攻め合いは黒勝ち」

白1には、黒2で攻め合い勝ちです。
この進行を避けるため、白は実戦のように抵抗するところ。

 

参考図3 「意外と捕まらない白石」

黒2と取りにいくのは、白3が粘り強いです。
黒Aは、白B以下のフリカワリで白悪くないワカレ。

黒4の抵抗には、白5以下と隅の眼を奪いながら連絡します。
黒A以下で生きるくらいですが、白に右辺を守られて黒イマイチ。
白に下辺の白模様形成と、右辺の攻めを狙われるからです。

 

参考図4 「狙いの手筋『ワリコミ』」

黒1と緩く封鎖を目指すのは、白2が手筋です。
黒3に白4でAとBを見合いにされて、黒失敗。

 

参考図5 「従来の対応は白良し」

以前まで、黒2と右辺を止める進行が主流でした。
しかし、白7と黒8の交換が妙手で、白悪くならないことがわかっています。
詳細は下記の記事を参照ください。

 

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まとめ 「現状打破の可能性秘めた『安定重視の手法』」

黒2が「隅の生きを重視した打ち方」です。
以前まで、白1で白悪くないと思われましたが、評価が変わるかもしれません。
ただし、配石に依存する打ち方で、黒2を使いこなすのは難しいと言えます。

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