流行形研究

【小目の2間バサミ研究②】難解形攻略のカギは『守り重視の石運び』

 

「小目の2間バサミで、白6と打たれて困っています・・・」

 

この現代定石を使う「最難関の壁」です。
実戦で打たれやすく、しっかり準備したい戦型の1つ。
ただ、守り重視の方針さえ貫けば、良い結果を出すことができます。

 

この記事を読むメリット

・実戦頻出形の受け方がわかる

・安全に打ちこなすコツを掴める

 

小目の2間バサミは、現代では少しずつ姿を消しています。
理由は「ハサまれた側が積極的に仕掛けられる」からです。
前回と今回の内容を復習すれば、具体的にどうすべきか、見えるはずです!

 

【小目の2間バサミ研究①】運用しやすい積極的な守り方

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想定図 「相手の誘いにのらない、守り重視の受け方」

黒1、3で、左辺と下辺側を守るのが出発点。
白4と封鎖するなら、黒5と隅の眼を奪っていきます。
※黒5でAは、白Bが利くので綺麗に脱出できません。

白6には、黒7以下と守るのが堅実。
白Aと外周を整備するのは、黒B以下と生きて黒成功です。

白12に、黒13以下と守っていきます。
AやBを狙えるので、黒は焦る必要はありません。

白22にも、左下の白を取りにいかず、黒23と守ります。
白24以下と守る相場になるので、黒29など大場に走れるのが自慢です。
後に、黒Aと下辺を攻める狙いもあり、黒悪くないワカレです。

 

参考図1 「実利と厚みのワカレ、ほぼ互角」

前図を避けるため、白2と抵抗します。
これには、黒3以下と生きを目指すところ。
白Aは黒Bで楽をさせてしまうため――、

白8と分断する一手。
黒の狙いは「白14を動いた時、黒15と左辺を守れる」ことです。
Aの断点を守りながら、BやCの利きで簡単に黒は取られません。

白15には、黒16から18と生きておきます。
白19以下と厚くされる代償に、黒は左下を取れるので黒悪くないワカレです。

 

参考図2 「競り合いに発展」

白2と下辺の黒を狙うなら、黒3から9と早々と生きます。
白12で黒2子を抜かれますが、黒13と中央の白を攻めて、互角の戦いです。

 

参考図3 「攻め合いは歓迎」

白2と取りにきても、黒3以下で支えられます。
黒はセキ以上の結果になれば良いので、気楽な攻め合いです。
例えば、セキになれば、周囲の白の負担が重くなるので、白の選択肢が狭まります。

 

参考図4 「気をつけたい対応」

黒2は危険な対応です。
一例として、白3が厳しい追求になります。
黒は左辺を補強せざるを得ませんが――、

黒4、6と守った後、白7でツブレに近い格好です。
黒はコウに持ち込んでも、コウ材が続かないのが泣き所。

 

まとめ 「カウンターを狙う、堅実な防御策」

黒1以下と「左辺と下辺の両方を守る」のが、オススメです。
左下の白を狙いつつ、外側の薄さを狙えるので、黒は互角以上になります。
「カウンターを狙う」呼吸が、この戦型を打ちこなすコツです。

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