黒番は李昌镐九段、白番は文敏钟二段。
白1に黒2、4と切るのは、想定したおきたい変化です。
この攻防の注意点は「黒8の封鎖は、白9の好手が用意されている」ことです。
「封鎖のミス」の特徴
- 外側に傷が残ってしまう
- 隅をうまく捨てられない
「知らないと損する知識」
一定の棋力があれば、誰でもAIで研究できる時代になりました。
それだけに、知識量で差をつけられることも少なくありません。
このブログで、知識だけで押し潰されない「知恵」を身につけてもらえれば幸いです。
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【小目の2間バサミ攻防】10目以上の差が生まれる!1線の利かし手法
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実戦図 「安定重視で、相手の意図を握りつぶす」
黒1と守るなら、白2以下と右辺を補強します。
黒は隅の生きを図る必要がありますが――、
黒7、9と隅を守る必要があります。
ただ、白10でAとBを見合いにできるので、白有利な戦いです。
実戦は、黒11から15と隅を補強します。
白16と右辺を切断して、白が戦いの主導権を奪えます。
黒19と抵抗するも、白22以下の追求が厳しく成功です。
白A~Cの狙いや利きがあるのが、白の自慢。
参考図1 「白の意図する進行」
黒2と右辺を止めるなら、白3以下で隅に圧力をかけます。
本図が、白1のコスミで狙う変化です。
黒8と抵抗するなら、白9が柔らかい封鎖。
黒Aと白Bが利くので、隅の黒を活かすのは可能です。
ただ、黒はツライ生きを強いられて、白良しになります。
参考図2 「反撃の対応方法」
黒2と反撃された時、白3が手筋です。
黒Aには、白B以下と隅を飲み込んで、白満足なワカレ。
黒4以下と隅を守る相場です。
白11まで、白は右辺と下辺に展開して、白足早な展開になります。
続いて、黒Aには白B以下で、白が戦えます。
参考図3 「オススメの封鎖方法」
以上より、白1には黒2と封鎖するのがオススメです。
白3と隅を取りにきますが――、
黒4以下と封鎖するのが好手順。
ポイントは「黒8と白9の交換を必ず決めること」です。
詳細は、下記の記事をご覧ください。
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まとめ 「一手の違いが大きな差を生む、封鎖方法」
黒2のマガリは「危険な封鎖方法」です。
白3で綺麗に封鎖できず、黒の薄さが目立つワカレになります。
オススメの封鎖方法も紹介したので、そちらを活用してみてください。