三々定石 流行形研究

【三々定石の奇襲戦法】シチョウを活用した、切りの手法

黒6の切りは、シチョウ黒良しの時に使える技です。
配石次第で、抵抗する余地を与えずに理想の構想を描けます。
今回は「黒の想定図」と「白の対応方法」を見ていきます。

 

この記事を読むメリット

・切りの意図がわかる

・奇襲戦法の対応がわかる

 

シチョウが悪い場合、切られた側の対応が難しいです。
実戦で慌てないためにも、ある程度準備しておきたい戦法の1つ。
それでは、白の対応方法から見ていきます。

 

 

想定図 「盲点になりやすい、素朴な石運び」

白1と白2を交換した後、白3と手を戻すのが好手順。
黒Aは白B以下と地を稼がれて、黒イマイチ。

そこで、黒4と右辺の進出を止めるところ。
黒8まで、黒有利な戦いに見えますが――、

白9以下と中央を厚くするのが好判断。
黒20と右辺を囲われても、白21と下辺を攻めれば取り戻せます。
大胆な構想で、準備していないと実戦で打ちづらい対応方法です。

 

参考図1 「黒の意図する進行」

白1と抱えるのは工夫不足。
黒2、4で右辺と下辺方向の進出を止められて、白不満です。

 

参考図2 「シチョウの確認」

シチョウが黒良しの場合、白1は成立しません。
黒2以下と隅を取られてしまうからです。

白5以下と抵抗しても、黒14と逃げ出せて白ツブレ。
この戦法は、本図が成立する場合に打たれます。

 

参考図3 「足早な展開で対抗」

黒4で外側を厚くするのは緩着。
白5以下と大場に走れるので、白十分な展開です。

 

参考図4 「用意されたサバキ」

黒2の反発には、白3が整形の手筋。
黒は分断する必要がありますが――、

黒4には、白5以下と脱出します。
白はAとBのいずれかに回れるので、白有利な戦いです。

 

まとめ 「知らないと打てない、白の対応方法」

白3、5は「シチョウが悪い場合に取れる対抗策」です。
外側の傷を作りながら、隅を守れる長所があり互角以上の戦いになります。
ただし、周囲に黒石が多い時、この対応でも難しくなるので注意です。

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