三々定石 流行形研究

【三々定石の周辺】実は手抜きできる、難解形対策

 

「三々定石のツケに、手抜きはできない」

 

今では、配石を工夫して「手抜きできる」ことがわかっています。
難しい変化はあるものの、研究しておけば、有利な局面に導くことも可能です。
この手法を切欠に、三々布石の在り方が変わるかもしれません。

 

この記事を読むメリット

・三々定石難解形の攻略が見える

・「ツケに手抜く」選択肢が持てる

・今なら、有利な局面へ誘導できる

 

「現代の常識は、すぐに変わる」

 

碁の考え方や打ち方は、数週間単位で急激に変わります。
1度表れた新手法も、AIで徹底的に研究されて対策される時代です。
固定観念にとらわれず、柔軟に対応する力が求められています。

 

 

パターン1「手抜き破りを攻略」

以前まで、黒1が厳しいと評価されてました。
白2から6と形を整えようとした時、黒7の手筋が用意されていたからです。
ただ、かわし方が研究され、簡単に成立する訳でないことが分かっています。

白8に、黒9以下と左辺にプレッシャーをかけます。
左辺の白が苦しく見えますが――、

白16、18と脱出する手段があります。
黒19以下と下辺に働きかけられても、白24が冷静で捕まりません。
黒Aは白B以下で、脱出できます。

 

ポイント

従来の戦術は、包囲網突破で攻略できる

 

参考図1 「黒の大きな借金『隅の手残り』」

黒1以下と進行した後、白6から8と隅を取る手があります。
この狙いを横目に、白は脱出すれば悪くないワカレになります。

 

参考図2 「気をつけたい封鎖術」

白1のハネは危険です。
黒2以下と捨て石を活用して、封鎖する意図があります。
黒Aが利くので、左辺の白は脱出できません。

 

参考図3 「不利な戦いへ突入」

黒1に、白2以下と受ける相場。
ただ、黒5が左辺の白を睨みながら、整形する好手になります。

白6以下と脱出しても、黒に外周を厚くされて白失敗です。
例えば、白Aなど取りにいくのは、黒Bと封鎖されて白ツライ。

 

パターン2「用意された封鎖破り」

黒1、3も有力と見られた封鎖策。
黒9に、白Aは黒Bで取られますが――、

白10、12と取りにいく手筋があります。
黒A以下のシチョウは、白良しなので成立しません。

 

ポイント

シチョウ関係を良くすれば、簡明に収束できる

 

参考図4 「外回りを厚くする」

黒2と手数を伸ばすなら、白3以下と外を厚くします。
次に、白Aと封鎖されるのが痛いので――、

黒8以下と白2子を取る相場。
白は厚くしながら、左辺の攻めや、白Aと隅に迫る狙いがあるので十分です。
ポイントは「黒が1手多い場で、白十分な戦型を築ける」点です。

 

参考図5 「シチョウが悪い時の対応」

シチョウが悪い場合、白1以下と左辺を守る相場。
ただし、黒6と下辺に迫られるので、白苦しい展開です。
手抜きする時は「シチョウを良くして大場に走る」のがコツです。

 

パターン3「守り重視で対応可能」

黒1と素直に封鎖するのは、白2以下と根拠を確かめます。
Aの傷や、Bと隅を取る狙いをにらんで、白成功です。

 

ポイント

安定すれば、相手の薄味だけ残る

 

参考図6 「得にならない守り方」

黒2と白3を交換すれば、隅の生きは確保できます。
黒6まで、黒好調に見えますが――、

白11のホウリ込みが、死活絡みの手筋になります。
下辺が十分強化されるので、白17と反撃できる態勢を築けるのが自慢です。

 

まとめ 「シチョウを良くして使う『手抜き手法』」

三々定石では「黒2に手抜きしづらい」と考えられてきました。
しかし、白3とシチョウを良くし、黒Aに備えれば足早に走るのも可能です。
相手の意図を崩す効果もあるので、オススメです。

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