三々定石 流行形研究

【三々布石のシステム化】序盤の5手で使える!最新布石の分析

 

「三々の手法は、序盤の5手で組み立てる」

 

「何を極端なことを言ってるんだ」と誰しも感じるはず。
ただ、数手を工夫するだけで、後の打ち方が楽になります。

 

この記事を読むメリット

・配石を活かす発想が理解できる

・三々の短所を打ち消す方法がわかる

・「序盤の数手がカギを握る」理解が深まる

 

三々の研究が進み、布石のシステム化が進んでいます。
1例として、実戦で使いやすい「黒1、3の戦型」を紹介します。

 

 

想定図1 「1点集中の模様拡大は、三々の得意分野」

白1、3は左辺を模様にする打ち方。
ただ、基本的に「模様を広げるのは、悪くなりやすい」です。

例えば、白7以下で理想形に思えるかもしれません。
実は、黒18と入られた地点で黒の術中に入っています。

白19以下と広げても、黒24と構えられて気づきます。
「模様を大きくまとめるのが難しい」ということに。
黒AやBの打ち込みがあり、白は悩ましい局面なのです。

 

ポイント

三々の布石では「1つだけ大きくする模様戦術は不利」になる

 

参考図1 「模様戦術が悪い理由①『厳しい壁攻め』」

例えば、白1と走った時、黒2の打ち込みが狙いになります。
白3以下と攻めても、AとBを見られて白苦しい戦いです。
「厚みを攻めの対象になる」のが長所です。

 

参考図2 「模様戦術が悪い理由②『模様を拡大しづらい』」

白1以下と模様を広げたらどうなるか。
黒8と消されるだけで、模様の価値を下げられます。

白9と囲うなら、黒10以下と大場を占めて黒十分。
黒Aなど狙いながら、地を稼げば、追いつくのは容易です。

 

想定図2 「小目に構えた意図『厚みを活かせない戦型』」

以上の理由で、白1と押さえるのが無難な対応。
ただ、小目の向きの関係で、下辺に模様を築きづらくなっています。

白5、7と構えるのは、地に甘く、白不満な展開。
黒AやBなどの狙いがあり、模様がまとまらないからです。

 

ポイント

「小目の向きを工夫し、模様を未然に防ぐ」これが配石の効果です

 

参考図3 「厚みが攻めの対象に」

白1のカカリには、黒2以下と下辺を占めます。
黒は地を稼ぎながら、左上の攻めを見れるので黒悪くない展開。

 

参考図4 「自然に大場の価値が下がる」

白1には、黒2以下と足早に走ります。
右下が強くなったので、下辺の価値が低くなったのがポイント。
△の厚みの方向が悪くなり、白不満です。(逆向きの方が良い)

 

想定図3 「洗練されて生まれた現代布石」

そこで登場するのが、白1の三々入りです。
黒2以下と右辺を広げられた時、白が模様にどう挑むかが焦点になります。

結論を言えば、白9以下と模様を制限するのが有力。
地に甘い短所より、▲の価値を下げる方が大きいと見られています。
互いに長所短所があり、ほぼ互角の戦型です。

 

ポイント

「模様を築かせ、拡大を制限する」が現代手法です

 

参考図5 「直接的な荒らしは難しい」

白1と模様を荒らすのは、黒2などで難しい戦いに引き込まれます。
※詳細は、下記の記事を参照ください。

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参考図6 「逆方向を選ぶのは、避けるべき展開」

黒2、4は、模様を築けない展開なので避けたいところです。
穏やかな進行になれば、地合い勝負となり、黒のコミの負担が重くなるからです。

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まとめ 「デザインされた3手の三々布石構想」

黒1の三々入りは、白A~Dのいずれも対応できます。
「序盤の数手で、相手の動きを予測できる」のが強みです。
現代では、三々布石は研究されたものが多く、事前準備がカギとなっています。

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