三々定石 流行形研究

【三々定石の難解形分析】AlphaGo流は時代遅れ、新・外切り対策

 

「三々定石の外切りは簡単!AlphaGoの手法が最善でしょ」

 

今でも、こんなことを言ってる人はいませんか?
現代では、外切りの解析が進み、AlphaGo手法の短所が浮き彫りになりました。

 

この記事を読むメリット

・AlphaGoの外切り対策は、最善ではない

・複雑ながら、外切り対策は存在する

・押さえるべき点がわかれば、対処可能

 

「AlphaGoは最善ではない」

 

数年もすれば、AlphaGoとは言え、信用度はかなり落ちます。
AIの成長速度が、想像を超えるスピードで進化し続けているからです。
大切なことは「自分の解釈を常に持ち、発想を洗練する」ことです。

 

 

パターン1「AlphaGo型の外切り」

白1、3が、数年前のAlphaGoが示した手法です。
ただ、重大な欠陥があるため、現在ではほとんど打たれません。
2つの代表的な後続手段を見ていきます。

 

ポイント

AlphaGo手法は、下辺に大きな借金が生じる

 

参考図1 「AlphaGo手法の欠点①―簡単に荒らせる」

例えば、白1から3と広げた瞬間、黒4が鋭い踏み込みです。
白Aで手が続かないように見えますが――、

白5に、黒6以下が好手順です。
白Aは黒Bと飲み込まれて、分断できません。
白は厚みを背景に、模様を築くのは得策になりません。

 

参考図2 「AlphaGo手法の欠点②―布陣を広げられる」

黒1も、Aの動き出しを見た利きです。
白2など守る必要があり、黒3で下辺を占められます。
AlphaGo手法は、厚みへの利きが多く、運用しづらいです。

 

パターン2「現代の外切り対策」

白1のカケツギが、現代の打ち方です。
黒2、4の追求に、どう受けるかが焦点になります。

白5と黒6を交換して、白7と切るのが大切な手順。
黒Aが気になる抵抗ですが――、

黒8から12と追求されても、白13以下で攻め合い勝ち。
黒Aが利くので、黒は外側を厚くするのは可能です。
ただ、白の実利が大きく、若干白良しです。

 

ポイント

大きな実利を得て、有利なワカレに導ける

 

参考図3 「石塔シボリ対策『柔軟にかわす』」

黒2、4と石塔シボリを狙われる場合もあります。
想定しておきたい変化の1つです。

白5に、黒6以下と形を決めるのが、黒の意図です。
白が困っているようですが――、

白9、11と下辺を守るのが、柔軟な打ち回し。
黒に抜かれても、左辺と下辺を強化できるので、白十分な戦果です。
白Aと眼を奪う狙いもあり、黒は身動きの取りづらい格好です。

 

参考図4 「治まり重視の石運び」

黒2と受けるなら、白3以下で左辺と下辺を整形します。
白は弱い石を作らなければ、有利なワカレに収束できます。

 

参考図5 「ツブレの変化に注意」

単に白1と取るのは、黒2以下で困っています。
外側の傷を突いても、黒に支え切られます。

白7に、黒8以下で飲み込まれて、白ツブレ。
白Aのシチョウが絡むので、事前の確認が必要です。

 

まとめ 「現代の外切り対策は『カケツギ』」

三々定石の外切り対策は「白1のカケツギ」をオススメします。
シチョウ関係の確認が必要ですが、地を稼げる有利なワカレになります。
白AのAlphaGo手法は、運用が難しくオススメできません。

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