黒番は連笑九段、白番は李欽誠九段。
白1から5に、黒6以下と白陣を割るのが独特な呼吸。
「模様にされたくない!」そんな時に使える手法です。
荒らしの特徴
- 足早な展開を実現
- 相手の傷を狙える
- 模様を未然に防げる
三々定石は、実戦で一番表れる形です。
有力な後続手段を知り、ライバルと差をつけてください!
目次
実戦図 「カウンター狙いの整形術」
白1と攻めてきた時、黒2以下と切るのが狙い。
白は、右下隅と白2子を守る必要があり、容易でない戦いです。
白9、11には、黒12以下で攻めながら整形します。
白4子は強い石と言えず、黒が戦えます。
ポイント
石の調子で整形し、互角以上の戦いに導けます
参考図1 「地に辛い布石構想を描く」
白2と受けるなら、黒3以下と隅を抜きます。
白6に、黒7と力を貯めて、AやBを狙えるので黒悪くない形勢です。
参考図2 「軽快に要所を占めていく」
白1と断点を防ぐなら、黒2と治まります。
白3、5と追求されても、黒6など大場に走れるのが自慢。
右下の黒は、相手の出方次第で捨てる選択もあり、白も攻め方が悩ましいです。
参考図3 「隅の押さえが悪い理由①-大きな損失」
白1と地を稼ぐのは、黒2から4が厳しいです。
黒8まで、白1が一手パス以上の損となっており、黒満足です。
参考図4 「隅の押さえが悪い理由②-一方的に不利な戦い」
前図を避けるため、白5と守るなら、黒6以下で黒有利な戦いです。
右下の白地も小さい上、一方的に白は攻められます。
まとめ 「三々定石後の有力な模様対策」
黒1、3は、模様化を未然に防ぐ有力な手段です。
三々定石後の局面をコントロールするため、知っておきたいところ。