三々定石 流行形研究

【三々定石難解形解明】切りの追求かわす、捨て石作戦

 

「難解形を簡明にかわす捨て石作戦」

 

今回は三々定石の難解形を使いこなす1つの手段を紹介します。
黒1の切りには、白2と外を補強した後、白8が好手になります。
相手の意図を簡明にかわせる、知っておきたい手段です。

 

この記事を読むメリット

・三々定石攻略のヒントが掴める

・姿を消した難解形の理由がわかる

 

三々定石難解形が解析され、一部の変化で結論に近い答えが出ています。
大型になりやすい戦型で、1つの間違えで勝敗に決する痛手になります。
打つ側も打たれる側でも、備えておきたいところです。

 

 

手順図 「三々定石難解形の入口」

黒5のツケが、難解形の入口です。
続いて、白Aは黒B以下と大場に走られて、白不満です。

そこで、白6と強気に左辺への進出を止めます。
当然、黒7以下と外周の傷を突かれ、難解な戦いへ進んでいきます。

白12から22と、黒5子を包囲するのが難解形の1つ。
黒Aと切るのが主流ですが、今回は姿を消した変化を紹介します。

黒23が昔に打たれた打ち方です。
白24に、黒25以下と隅を補強するまでは一本道。
次に、白AかBの明暗を分ける決断が迫られます。

 

参考図1 「アタリの放置に注意」

この戦型の特徴は「黒3のアテが利きづらいところ」です。
本図は一例ですが、白4と隅を取られて黒失敗。

 

推奨図 「活路を開く、捨て石の発想」

白1のツケが好手。
黒2と分断してきた時、白3と左下を捨てるのが柔軟です。

黒4、6と取られても、白7と外周を整備して白十分です。
白Aには、黒B以下で封鎖できています。

 

参考図2 「ポン抜きは怖くない」

黒3に、白4と連絡するのがポイント。
黒5と抜かれても、白6以下と整形して白十分です。
ポン抜いた黒一団は弱い石なので、苦しい戦いが続きます。

 

参考図3 「厚みを活用されるリスク」

黒2、4と分断するなら、白5と隅を追求します。
下辺の白は手数が伸びたので、攻め合いは戦えます。

黒6、8と抵抗されても、AやBのコウ材を背景に、白9で戦えます。
コウ争いが気になりますが――、

白11の周辺に、コウ材がたくさんあるので白有利なコウ争い。
黒14と手を戻す相場で、白15と打ち抜いて満足なワカレです。
後に、白A以下と追求する手段があるのも、白の自慢。

 

参考図4 「衰退した昔の定石」

白1、3と応じるのが、昔の打ち方です。
黒Aに白Bと連絡する意図ですが――、

黒4と分断するのが好手。
白5には、黒6以下と中央を整形しながら、地を稼いで黒十分です。
下辺の黒は取られてますが、様々な利きがあり、白の動きが制限されます。

 

まとめ 「簡明な難解形攻略法、ツケの捨て石手法」

白1のツケが「追求をかわす簡明な捨て石作戦」です。
複雑な変化がなく、ほぼ一本道に収束していきます。
この難解形の対策は、完成形に近い打ち方です。

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