「ノゾキの対応方法を教えてください!」
三々定石で頻繁に表れるのが「黒3のノゾキ」です。
白Aとツグのは、相手の意図する進行で悔しいと感じるはず。
そこで、簡明で使いやすい整形方法を紹介します。
この記事を読むメリット
・ノゾキのかわし方がわかる
・多くの局面で使える手法が身につく
現代戦は、定石そのものより「定石後の攻防こそが重要」です。
特に、三々の戦型は主流で、いろいろな手段は用意したいところ。
今回の手法は、相手が戦いやすい場である時、有力に働きやすいです。
目次
パターン1 「応用範囲の広い、サバキの常套手段」
白1、3と切り返すのが手筋。
相手の出方を見て、先の打ち方を変えるのが意図です。
黒4には、白5以下と黒2子を取ります。
▲のノゾキを活かすため、黒Aと切るところですが――、
黒10と切られても、白11と動く手段があります。
白は左下の取りかけと、脱出を見れるので、有利な戦いです。
黒14、16と封鎖されても、白17で攻め合いは白成功です。
続いて、黒Aは白Bでセキ以上の結果になります。
参考図1 「大同小異、白有利な攻め合い」
黒2と受けるなら、白3以下で白有利に収束します。
黒Aは白Bで対応できます。
参考図2 「強襲は軽くかわせる」
黒2の反発には、白3以下で包囲網を突破できます。
黒Aは白Bで両アタリになります。
参考図3 「ノゾキの無力化」
黒1と堅く受けるなら、白2以下と対応します。
▲が働きのない石となり、白成功です。
パターン2 「白の負担が軽い、二段コウへ導く」
黒4と受けるなら、白5と隅に働きかけます。
黒Aは白Bで整形されるので――、
黒6と受ける相場です。
白7まで、黒にとって負担が重い二段コウへ導けるので、白成功です。
参考図4 「万全な態勢を築く」
黒2と受けるなら、白3以下と整形します。
黒Aと手を戻す必要があり、白Bと万全な態勢で脱出できます。
※コウの抜き合いは省略。
参考図5 「万全な態勢を築く」
黒2には、白3以下と脱出します。
後に、白Aが利きになるのが大きく、白十分な戦果です。
まとめ 「ノゾキをかわす、切り返しの有力手法」
白2、4が「ノゾキを回避する有力手段」です。
ポイントは、▲など黒有利な配石で、この手法を使うことです。
2通りの変化を押さえるだけで、有力な対抗策を習得できます。