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【第25回LG杯朝鮮日報棋王戦・準決勝】中韓決戦へ

朴廷桓九段の壁を打ち破った申旻埈九段。主要な世界戦で初の決勝進出

11月11日にネット対局で「第25回LG杯朝鮮日報棋王戦」の準決勝が行われました。
中国の柯潔九段と韓国の申旻埈九段が勝ち抜き、決勝進出を果たしました。
決勝三番勝負は、来年の2月1日~4日に行われます。(こちらを参照)
以下に戦績をまとめたので、参照ください。(左側が勝者)

 

【11月11日(水):準決勝の結果】
申旻埈九段(韓)―朴廷桓九段(韓)
柯潔九段(中)―卞相壹九段(韓)

【2021年2月1、3、4日:決勝三番勝負の組合せ】
申旻埈九段(韓)―柯潔九段(中)

 

韓国棋士に13連勝中の柯潔九段。本棋戦で自身初の優勝を目指す

申旻埈九段(21)は韓国ランキング3位の有望な若手棋士。
2019年のグロービス杯優勝に加え、2017年の農心杯では開幕6連勝の記録を持っています。
世界最強の柯潔九段にどのような戦いを見せるか、期待が膨らみます。

 

 

ハイライト1「シノギの妙手炸裂」

黒番は朴廷桓九段、白番は申旻埈九段。
黒2のアテに、白3とアテ込むのがシノギの妙手。
続いて、黒Aは白B以下で脱出できます。

黒4には、白5以下と脱出を優先します。
白Aの狙いが強烈で、黒は左下の白を強く攻めるのが難しいです。

黒10に受けず、白11以下と左下を守るのが好判断。
下辺の白5子を取られても、シノギさえ約束されれば、白の実利が活きます。

 

参考図1 「支えきれない形」

黒2から6と強引に封鎖するのは、白7が厳しい。
AやBを見られて、全ての黒を支えることができない格好です。

 

ハイライト2「渾身の一撃、柯潔の大石捕獲」

黒番は卞相壹九段、白番は柯潔九段。
黒1が右辺の眼を奪う一撃になりました。
周囲の黒が厚く、白は逃げ切れない戦況です。

白2と抵抗するも、黒3以下で進出を止められます。
中央の黒はAやBと生きる術があり、万全の形を締め切りました。
しかし、後半で柯潔九段の猛追を支え切れず、勝利は掴めませんでした。

 

参考図2 「急転直下の敗着」

局面が進み、白1の勝負手に黒2が敗着になりました。
黒Aと眼を求めても、白Bで中央の攻め合いと上辺の頓死を見られて白勝勢。
黒はどうすべきだったのでしょうか?

 

参考図3 「長期戦の筋道」

黒1、3と上辺の生きを確かめるべきでした。
黒Aが利くので、白から追求される心配はありません。
細かい勝負だっただけに、この先が見たかったところです。

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