
韓国の申眞諝九段が勝利し、各国2名が残る大熱戦に
11月24日にネット対局で「第22回農心辛ラーメン杯世界最強戦」の第9戦が行われました。
韓国の申眞諝九段が中国の唐韋星九段を破り、各国2名が残る互角の戦況になりました。
2月22日の第10戦では、日本の井山裕太九段が出場します。(こちらを参照)
以下に戦績をまとめたので、参照ください。
対局日 | 開催地 | 勝者 | 敗者 | |
第1戦 | 10月13日(2020年) | ネット対局 | 洪基杓九段 | 范廷鈺九段 |
第2戦 | 10月14日 | 許家元八段 | 洪基杓九段 | |
第3戦 | 10月15日 | 辜梓豪九段 | 許家元八段 | |
第4戦 | 10月16日 | 辜梓豪九段 | 姜東潤九段 | |
第5戦 | 11月20日 | 辜梓豪九段 | 村川大介九段 | |
第6戦 | 11月21日 | 申旻埈九段 | 辜梓豪九段 | |
第7戦 | 11月22日 | 芝野虎丸九段 | 申旻埈九段 | |
第8戦 | 11月23日 | 唐韋星九段 | 芝野虎丸九段 | |
第9戦 | 11月24日 | 申眞諝九段 | 唐韋星九段 | |
第10戦 | 2月22日(2021年) | |||
第11戦 | 2月23日 | |||
第12戦 | 2月24日 | |||
第13戦 | 2月25日 | |||
第14戦 | 2月26日 |
【残りの選手】
日本:井山裕太九段、一力遼八段
中国:柯潔九段、楊鼎新九段
韓国:朴廷桓九段、申眞諝九段

1戦毎に注目度が増す国別勝ち抜き団体戦
最終ラウンドの第10戦に、日本の井山九段が出場します。
毎年、最後の砦を担っていただけに、例年と違う采配がどう影響するか注目です。
各国のトップ2が残る最終局面、国の威信をかけた決戦は来年2月に開幕します!
ハイライト1「5線を使いこなす申眞諝九段」
黒番は唐韋星九段、白番は申眞諝九段。
白1と5線から様子見したのが、面白い発想です。
黒2以下と反発されるも、左右の黒が薄くできたので白十分な戦果。
参考図1 「反発する理由」
黒1と素直に受けるのは、白2以下と封鎖されます。
この手が狙われており、黒も反発せざるを得ない状況です。
ハイライト2「決定打炸裂!唯一の勝ち筋見抜く」
白1のツケが、均衡を破る決め手になりました。
黒Aは白B以下と白3子を助け、右上の黒へ追求できるのが白の自慢。
黒2と抵抗するも、白3と分断されて右下の手入れが必須になります。
黒4以下の守りは必要で、白9と右辺の黒を飲み込んで勝利が確定しました。
参考図2 「死活の確認」
黒1、3と白3子を取るのは、白4以下で眼がなくなります。
実戦進行に変化する余地はなく、黒の敗北は避けられません。