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【第22回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦・第5戦】中国3連勝

中国の辜梓豪九段が第1ラウンドに続き、3連勝を果たした

11月20日にネット対局で「第22回農心辛ラーメン杯世界最強戦」の第2ラウンドが開幕。
日本の村川大介八段が出場するも、中国の辜梓豪九段に敗れ、無念の敗退となりました。
明日の第6戦では、韓国の申旻埈九段が出場する予定です。(こちらを参照)
以下に戦績をまとめたので、参照ください。

 

対局日 開催地 勝者 敗者
第1戦 10月13日 ネット対局 洪基杓九段 范廷鈺九段
第2戦 10月14日 許家元八段 洪基杓九段
第3戦 10月15日 辜梓豪九段 許家元八段
第4戦 10月16日 辜梓豪九段 姜東潤九段
第5戦 11月20日 辜梓豪九段 村川大介九段
第6戦 11月21日
第7戦 11月22日
第8戦 11月23日
第9戦 11月24日

【残りの選手】
日本:井山裕太九段、芝野虎丸九段、一力遼八段
中国:柯潔九段、楊鼎新九段、唐韋星九段、辜梓豪九段
韓国:朴廷桓九段、申眞諝九段、申旻埈九段

 

中盤まで均衡を保った日本の村川九段。一瞬の勝機を掴めず敗退

本棋戦は3連勝すると、ボーナスで1000万ウォン(約91万円)が支給されます。
4連勝以降も、1勝毎に1000万ウォンを獲得できるのが、本棋戦の特徴の1つです。
なお、1局毎の手合料は、300万ウォン(約27万円)です。

 

 

ハイライト1「三々定石後の狙い」

黒番は村川大介九段、白番は辜梓豪九段。
黒1以下と、右下の傷を突いて戦端が開かれます。
この攻防を境に、村川が互角以上の形勢へ追い上げていきます。

白5に、黒6のノゾキで様子見するのがポイント。
白7と受けるなら、右辺の白が捨てづらくなり黒の攻めがより厳しくなります。

白11、13がサバキの手筋です。
黒Aは白B以下のコウが狙われるので――、

黒14と反発するところ。
白15から19と黒2子は取られる代償に、黒20と白3子を飲み込んで黒悪くないワカレ。
この攻防で、黒が少しずつ流れを掴み始めました。

 

参考図1 「意外と攻め切れない」

白2と下辺の守りを優先するのが手順でした。
黒5と厳しく攻められた瞬間、白6以下がうまいタイミングです。
黒Aは白Bと右辺を治まられて、黒の攻めが空振りします。

黒9、11と我慢せざるを得ないところ。
白12と動き出されて、意外に黒から厳しい攻めがつながりません。
黒Aは、白B以下と手数を伸ばしてから、切りに回って白有利な戦い。

 

ハイライト2「最後の勝負所、一瞬の光明逃す」

黒1以下が白の薄みを突く好手でした。
最後の勝負所は、白6のサシ込みにどう応じるかですが――、

黒7が悔しい敗着でした。
白8以下で、右辺と上辺に回られて、黒は地合いで追いつけない形勢です。

 

参考図2 「糸を通すような活路」

黒1から5と右辺を裂くのが好手でした。
次に、黒Aで右下の白の眼がなくなるため、白は手を戻す必要があります。

白6と生きを確かめるのは仕方ないところ。
黒7、9と上辺一帯の白を薄くすれば、黒のシノギが見えてきます。
黒AやBの狙いがあり、白は取りにいけない格好です。

白10以下と全て頑張るのは、黒15が決め手です。
AとBを狙えるので、黒のシノギが成立しています。

白16と取りにいくのは、黒17以下が厳しい追求。
黒はAとBを見て、白は収拾つかない格好になっています。
無数に変化はあるものの、黒優勢に期待できる進行が多いです。

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