10月14日にネット対局で「第22回農心辛ラーメン杯世界最強戦」の第2戦が行われました。
日本の許家元八段が韓国の洪基杓九段に勝利し、日本が1歩リードする形となりました。
明日の第3戦では、中国の辜梓豪九段と対決する予定です。
以下に戦績をまとめたので、参照ください。(左側が勝者)
対局日 | 開催地 | 勝者 | 敗者 | |
第1戦 | 10月13日 | ネット対局 | 洪基杓九段 | 范廷鈺九段 |
第2戦 | 10月14日 | 許家元八段 | 洪基杓九段 | |
第3戦 | 10月15日 | |||
第4戦 | 10月16日 |
【残りの選手】
日本:井山裕太九段、芝野虎丸九段、村川大介九段、一力遼八段、許家元八段
中国:柯潔九段、楊鼎新九段、唐韋星九段、辜梓豪九段
韓国:朴廷桓九段、申眞諝九段、申旻埈九段、姜東潤九段

第1戦で激戦を制した韓国の洪九段、第2戦では力を発揮できなかった
日本の許八段は、世界戦で結果を出せずに歯がゆい思いをしていました。
今回は過去の苦い思いを払拭する快勝を挙げ、一気にブレークするかもしれません。
世界戦優勝経験者の辜梓豪九段に、どこまで戦えるか、許の真価が試されています。
ハイライト「隙のない攻勢を築く」
黒番は洪基杓九段、白番は許家元八段。
白1と下辺に迫った後、白3以下と自陣整備するのが冷静でした。
黒は弱い石を抱えているため、強く反撃できません。
黒6以下には、白Aの利きを頼りに、白13と強く攻められるのが自慢です。
この攻防で、許八段は戦いの主導権を掌握しました。
黒14と薄味を突かれても、白15以下と封鎖できるので白有利な戦いです。
下辺の黒が相当苦しい形で、早くも白ペースとなりました。
参考図 「反発は怖くない」
黒2、4と反発されても、白5と突破できれば白十分です。
下辺の黒が薄いので、右下の白が取られる心配はありません。