棋戦情報

【第21回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦・第14戦】柯潔、最強の証明

8月22日にネット対局で「第21回農心辛ラーメン杯世界最強戦」第14戦が行われた。
中国の柯潔九段が、韓国の朴廷桓九段に勝利、中国が2年連続8回目の優勝になりました。
優勝賞金の5億ウォン(約4363万円)を中国チームが手にした。
以下に、成績をまとめたので参照ください。

 

対局日 開催地 勝者 敗者
第1戦 10月15日 中国・北京 元晟溱九段 村川大介九段
第2戦 10月16日 楊鼎新九段 元晟溱九段
第3戦 10月17日 楊鼎新九段 山下敬吾九段
第4戦 10月18日 楊鼎新九段 金志錫九段
第5戦 11月22日 韓国・釜山 楊鼎新九段 一力遼八段
第6戦 11月23日 楊鼎新九段 李東勲九段
第7戦 11月24日 楊鼎新九段 許家元八段
第8戦 11月25日 楊鼎新九段 申眞諝九段
第9戦 11月26日 井山裕太九段 楊鼎新九段
第10戦 8月18日 ネット 朴廷桓九段 井山裕太九段
第11戦 8月19日 朴廷桓九段 羋昱廷九段
第12戦 8月20日 朴廷桓九段―范廷鈺九段、無勝負
第12戦(再試合) 8月21日 朴廷桓九段 范廷鈺九段
第13戦 8月21日 朴廷桓九段 謝爾豪九段
第14戦 8月22日 柯潔九段 朴廷桓九段

 

「ドラマを生んだ、熱き最終ラウンド」

朴廷桓九段は、世界トップ棋士に4連勝、トラブルにも動揺せずに最終局へ進出。
逆転優勝に届かなかったものの、ファンを熱狂させるには十分な活躍でした。

 

局後のインタビューに答える朴九段。8月21日の連戦が大変だったと語った

「(シリーズを通して)多くの方が応援してくださったことを感じました。結果は残念でしたが、これからの世界戦で良い結果を出せるようにがんばります」と朴廷桓九段。
第12戦のトラブル時も「ただ盤面のことを考えていた」と語っており、勝負への姿勢が垣間見えるシリーズとなりました。(こちらを参照)

 

 

ハイライト1 「機敏な石運び」

黒番は朴廷桓九段、白番は柯潔九段。
白1以下と左上を補強した後、白11が面白い石運び。
AとBを見合いにした、全局的な構想です。

黒12には、白13と右下を連打します。
黒14以下と追求されても、眼形を確保できるので、白悪くない展開です。

 

参考図1 「攻めが厳しい」

白1など大場に走るのは、黒2以下の攻めが厳しいです。
白は、左上を守る必要があります。

 

参考図2 「工夫不足の守り」

白1は堅実な守り方です。
ただ、黒2以下と大場に走られて、白は出遅れてしまいます。
実戦進行は、こうした変化を避ける意図があります。

 

ハイライト2 「明るい判断と確かな収束」

白1から5と右辺を軽く消すのが好判断。
黒Aは白Bと中央を厚くして、白優勢になります。

黒6の反発に、白7以下と右辺を荒らします。
黒12から16で連絡を断たれますが――、

白17以下で下辺と右辺を補強できるので、追求をかわせます。
この後、柯潔九段は僅かなリードを守り切り、中国を優勝に導きました。

 

参考図3 「助け出すのは愚策」

白1と動くのは、黒2以下で下辺が窮地に立たされます。
右辺を助け出すのは、得策ではありません。

 

参考図4 「明るい発想の証明」

黒1と右辺を飲み込むなら、白2以下と中央を厚くします。
黒Aなど守る必要があり、白は大場に走れるので白優勢になります。

-棋戦情報

© 2020 okaoの囲碁研究所