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【第21回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦・第10戦】日本の敗退決まる

8月18日にネット対局で「第21回農心辛ラーメン杯世界最強戦」第10戦が行われました。
日本の井山裕太九段が、韓国の朴廷桓九段に敗れ、日本の敗退が決まりました。
なお、持ち時間は各1時間+1分の秒読み1回、コミ6目半。
以下にこれまでの戦績をまとめたので、参照ください。(左側が勝者)

 

対局日 開催地 勝者 敗者
第1戦 10月15日 中国・北京 元晟溱九段 村川大介九段
第2戦 10月16日 楊鼎新九段 元晟溱九段
第3戦 10月17日 楊鼎新九段 山下敬吾九段
第4戦 10月18日 楊鼎新九段 金志錫九段
第5戦 11月22日 韓国・釜山 楊鼎新九段 一力遼八段
第6戦 11月23日 楊鼎新九段 李東勲九段
第7戦 11月24日 楊鼎新九段 許家元八段
第8戦 11月25日 楊鼎新九段 申眞諝九段
第9戦 11月26日 井山裕太九段 楊鼎新九段
第10戦 8月18日 ネット 朴廷桓九段 井山裕太九段
第11戦 8月19日

【残りの選手】
中国:柯潔九段、范廷鈺九段、羋昱廷九段、謝爾豪九段
韓国:朴廷桓九段

 

中国は楊鼎新九段の7連勝で、大きくリードしています。
ただ、勝ち抜き戦形式なので、韓国の逆転優勝の可能性が残っています。
次戦は羋昱廷九段が出場、朴廷桓九段がどこまで勝ち続けられるか、注目です。

 

 

ハイライト1「最新手法のツケ」

黒番は朴廷桓九段、白番は井山裕太九段。
白1のツケが、出方を利いた最新手法です。
白7まで、右辺の黒模様化を防いで、白悪くない展開。

 

参考図1 「地に辛いワカレ」

黒2には、白3以下と下辺を占めます。
白Aなど、模様を消す手段があり、白の実利が活きる流れです。

 

参考図2 「大同小異」

黒2と広げても、白3以下の実利が大きいです。
右辺の模様は広すぎて、まとめるのが大変だからです。

 

ハイライト2「明暗分けた選択」

黒1に、白2以下と形を決めたのが機敏。
ただ、AかBの悩ましい選択で、運命が分かれました。

白8が苦戦を招く原因になります。
黒9以下でAとBが見合いとなり、連絡されてしまいました。
この攻防を境に、流れが黒へ傾きます。

 

参考図3 「無難な長期戦コース」

白1、3と耐えるべきだったようです。
白9まで、黒Aに備えながら、中央の主導権を握って白悪くない展開です。

 

ハイライト3「隙のない収束」

白2、4と連絡した後、黒5と下辺を守ったのが冷静。
AとBを見られ、白の対応が悩ましいです。

白10の受けに、黒11以下と地を稼ぎながら追求します。
地合いで突き離し、Aを狙える態勢を築き、黒勝勢になりました。

 

参考図4 「中央を大きくまとめる」

白1には、黒2以下と中央を囲います。
実戦進行と合わせて、黒は揺るぎない収束を見せました。

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