両ガカリの奇襲戦術「大ゲイマガケの様子見」


黒番は芈昱廷九段、白番は廖元赫八段。
黒1の両ガカリに、白2から4と受けるのはほぼ一本道の進行。
黒5から9と追及した時、白10と働きかけるのが飛躍した打ち方です。


手の内を引き出す「様子見の技法」

相手の出方を引き出すには、ツケやカケなど強い手が必要です。
もちろん、反動が大きいリスクはあるものの、それに釣り合う戦果が期待できます。
高い実力者ほど、最適な石運びを実現するため「様子見」をすることが多いです。

 実戦譜「」


黒1、3に、白4以下とかわすのが柔軟な打ち方です。
左下は白8で治まれるので、黒に封鎖されても構わない長所を活かしています。
白が1手少ない戦場で、左下と下辺を治まる軽い石運びを見せました。


参考図1「制空権の奪取」


黒2、4と切断した場合、白5と切る返し技があります。
一連の流れは、左辺に利きを作り、下辺で有利な戦場を築く意図です。


黒6と取り込むなら、白7から11と封鎖します。
白17まで、地を稼がれる代わりに、中央を厚くして白悪くない展開。


参考図2「簡明な戦い方」


白1は左下と下辺の黒をにらむ簡明策。
黒2と守るなら、白3と下辺を攻める要領です。

まとめ

白1は相手の出方を見た様子見です。
動きに合わせて、左下と下辺の黒にプレッシャーをかける意図。
「様子見の手法」は主流の考え方なので、多くの実戦を見て呼吸を掴みたいところ。
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