戦力差を覆す巧みな石運び「捨て石の技法」


黒番は檀嘯九段、白番は芈昱廷九段。
黒2のワリ込みに白3以下が厳しい追及です。
白が苦しい戦いに見えるも、芈昱廷九段は柔軟な発想で難局を打開します。


不利な戦況を覆す「捨てる発想」

相手の勢力圏で戦う場合、捨て石作戦を考えるのがコツです。
例えば、切った石を囮に周りを固めるなど、発想が広がれば戦力差を埋める助けになります。
本局の進行は「不利な状況の戦い方」を示した好局です。

 実戦譜「捨て石作戦」


白1と黒2を交換してから、白3と動き出します。
黒8まで、殴り合いになると感じる局面で、芈昱廷九段は別のシナリオを用意してました。


白9から15と固めていきます。
左辺の動き出しは、上辺を囲う調子を求めた戦略でした。


黒16と左辺を取りにいくも、白17以下と削られて黒不満です。
AやBの動き出しも狙える局面で、左辺の白に活力が残っているのも白の自慢。


参考図1「転身の石運び」


黒2と隅を取るのは、白3以下で十分です。
左辺の黒模様を消せたのが大きく、黒はこの進行を選べません。


参考図2「勝負の岐路」


白1と動き出すのが負の連鎖を生みます。
黒2以下と左辺が攻められる上に、黒Aと上辺を破る手も残ります。
力技でうまくいかない時、局面を見る角度を変えてみてください。

まとめ

今回のポイントは「どの段階で捨てる構想を描くか」です。
白1の地点で「黒Aは白Bとツナいで上辺を固める」発想を持てると、局面を支配できます。
まずは「石を捨てる発想を持つ」これだけで戦い方も構想力も大きく変化するはずです。
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