安定感ある戦いの打ち方「ツケの様子見」


黒番は朴永訓九段、白番は申真谞九段。
白1のツケは上辺の黒陣突破を見ながら、Aの動き出しを見ています。
白から多くの利きがあり、黒から強く反撃しづらいところです。


ツケの様子見が有力

「ツケの手法」は石の当たりが強く、多くの場合は手抜きすることができません。
強制的に相手の出方を引き出せるので、「相手の出方を見たい」時はよく使われます。
ただし、敵陣を固める欠点も大きく、棋譜や実戦で多くの呼吸を学ぶ必要があります。

 実戦譜「巧みなサバキ」


黒1には、白2から4と上辺に働きかけます。
黒5と手を戻す必要があるものの、白6以下と上辺を整形できれば白十分です。
続いて、黒Aは白B以下の切断が厳しいので、


黒9と守る相場になります。
手番を得た白は、白10以下と上辺の黒陣を突破できたので白が打ちやすい形勢です。
右辺の黒を睨むことで、黒の動きを制限し、強く反撃できない状況を作り出しています。


参考図1「白有利な戦い」


黒1、3と上辺を囲うのはやり過ぎです。
白4以下でAやBの利きがあり、中央の戦いはハッキリ白有利です。


参考図2「サバキの手筋」


黒1と上辺を盛り上げるのは、白2から6でAとBが見合いです。
右辺の黒2子だけでなく、右上の利きもあり、黒は強く受けられません。

まとめ

白1のツケは、A~Cの狙いや利きを見た鋭い一手でした。
いろいろな展開を描けるので、白Aと正面から戦うよりも柔軟に立ち回れます。
こうした打ち方ができれば、戦いでも安定感ある石運びを実現できます。
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