流行布石の奇抜な対策「ツケ2連発の手法」


黒番は廖元赫八段、白番は芈昱廷九段。
黒の流行形布石に対し、白1から3の「ツケ2連発」をよく目にします。
白は「黒模様を制限して、白Aと押さえ込む」2つの条件をクリアするのが狙いです。


次の日には「序盤対策は生まれる」

現代では独特な布石が表れると、集中的に研究されます。
数年前に違い、研究スピードが桁外れに早く、次の日に対策されても不思議ではないです。
今の時代は根本的な棋力向上に加えて、「情報収集」能力も問われています

※黒の流行形布石について、下記の記事をご覧ください。

最近打たれ始めた黒番の「布石構想」を紹介します。コミの負担を払拭する戦術として、期待されているようです。研究段階であるものの、近い将来、棋士の公式戦でも目にする戦術になるかもしれません。
 実戦譜「力技のサバキ」


黒1に白2と上ハネで応じるのが現代手法。
上辺を固める短所より、模様を消す長所の方が大きいと見ています。
当然、黒3から5と反発するも、白6が用意されたサバキでした。


黒7以下と分断され、白は収拾つかない形に見えます。
しかし、芈昱廷九段は力強い石運びで、この難局をねじ伏せます。


白12から18と素直に分断します。
黒19と制される代償を、白20以下で上辺を押さえ込んで、白悪くない展開。
黒Aは白B以下で治まれるので白成功です。

参考図1「手順前後」


白1、3は危ない手順。
黒4と冷静に受けられ、白はサバキの手がかりが掴みづらいです。


参考図2「捕獲の手筋」


黒1、3なら、白4以下と飲み込んで白十分です。
黒Aは白B以下で逃げられません。

まとめ

先に白1のツケで様子見するのが肝心。
黒2の受けを引き出し、白Aとサバける手がかりを作って、白3にツケるのが良い呼吸です。
奇抜に見える打ち方なのに、事故の少ない打ち方となっています。
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