配石活用で戦力差を覆す「巧みなサバキ」


黒番は檀嘯九段、白番は趙晨宇八段。
白1、5は実戦で活用しやすいサバキ手法です。
△の配石により、左辺の価値が低いので、黒を固めても惜しくないと判断しています。


大場の価値を判断するコツは「強い石があるか否か」

「価値が低い場」と言われても、多くの方はピンとこないと思います。
1番わかりやすい判断材料が「強い石があるか」、これだけで大体の判断ができます。
例えば、上図であれば「左下の白陣は強いので、左辺の価値は低い」といった要領です。

 実戦譜「巧みな石運び」


黒1には、白2から6と治まって白十分。
黒7と制空権を奪われても、白8以下と補強しながら、下辺を荒らして白悪くない展開。
「価値の低い左辺に石を近づけたくない」この考えをうまく活用して整形しています。


参考図1「封鎖して白十分」


黒1、3と根拠を奪いにきても、白4以下と封鎖して満足です。
価値の低い場に黒石を誘導できた上に、Aの打ち込みも厳しくなるからです。


参考図2「厚みの無力化」


黒1と追及するのも、白2以下と補強して十分です。
△によって、厚みの働きを奪われているのが黒の泣き所。

まとめ

白1以下の手法は「大場の価値をうまく活用した」巧みな戦略でした。
黒は左辺に石を近づけたくないため、相当悩まされた局面のはず。
配石をうまく活用すると、石数の戦力差は簡単に覆ります。
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コメント

  1. 田中正一 より:

    勉強になりました。