ハサミの攻防簡明化「応用できるコスミ手法」


黒番は李維清八段、白番は孫騰宇七段。
黒1の二間バサミに、白2と受ける実戦例が増えています。
前回に続き、小目の攻防が少しずつ簡明になっているのかもしれません。

白番の基本戦術は「長期戦に導くこと」

白番はコミの優位があるので、穏やかな局面に導くのが基本です。
形勢の揺れを小さくすれば、コミを活かした逃げ切りが可能になるからです。
ただし、高い判断力が求められるため、言うほど簡単ではありません
今回紹介するような戦術を「的確に使えるか」それが鍵になります。

 実戦譜「攻めが続かない形」


黒1と根拠を奪い、競り合いを目指します。
ただ、白2から6で攻めが利かない形となり、逆に白8と反撃される展開になります。


黒9には、白10以下と整備して白十分な形勢。
右下の攻防を起点に、白は右辺の黒陣を巧みに制圧しました。
正しい方針さえ立てれば、難しい技術を使わずとも、相手を上回ることができます。

参考図1「薄さの強調」


黒2と受けるには、白3で次の一手が悩ましい。
白AやBを見られており、右辺をどう備えても隙が残るからです。


参考図2「白有利な戦い」


黒1と出るのは、白2以下と石の調子で脱出できます。
左下に白が控えており、この競り合いは白有利と見るべきです。

まとめ
黒1のハサミに、白2は有力な簡明策。
この手法が広い局面で使えるなら、多くの悩みが解決されそうです。
「小目は複雑になりやすい」といった考えを、改める必要があるかもしれません。
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