小目周辺のサバキ「封鎖を避けるテクニック」

今回は小目の攻防で使える「ツケのサバキ技法」を紹介します。
「何をしたいのか、まるでわからない」見た目はそう感じるはず。
どういった意図なのか、7つの図で簡潔に解説しました。

今回のポイント
・相手の出方で変えるサバキ術
・封鎖を避けて整形したい場合に有力

現代碁では、今まで体験したことのない形が数多く出現します。
未知の戦いになると、どんな強者であっても少なからず弱体化するものです。
そうした意味で、知識量が勝敗を分けると言っても過言ではないでしょう。

 テーマ「ツケの奇襲作戦」


黒1がサバキを目指す現代戦術。
白の勢力圏で封鎖されずに、整形したい時には有力です。
まず、相場の進行から見ていきましょう。

 参考図1「勢力圏で整形」


白1と遮るなら、黒2から6と切断します。
黒12まで、左辺を固める代償に、自身を補強できたので互角に近いワカレです。

 参考図2「相場の進行」


白1は黒2以下と整形します。
AとBを見合いにして、封鎖を避けながら治まることに成功します。

 参考図3「ポン抜きのサバキ」


白1、3と強引に遮るなら、黒4以下と厚くします。
白7で大きく飲まれそうで、隅には味が残るのが黒の自慢です。


黒8の様子見が一例。
白9、11で部分的に取れても、黒12が左辺への進出を止めながら隅の味を睨む好手。
白が手抜きするなら、黒A以下の生きが残ります。

 参考図4「十分なサバキ」


白1と受けるのは、黒2以下と整形します。
シボリの形を作って、黒十分な戦果を得られます。

 参考図5「華麗なサバキ」


前図を避けるため、白2と抵抗するなら、黒3から7と働きかけます。
白8には、黒9以下でAとBを見合いにして隅の生きを図ります。
外周の黒も弱くない形なので、白の得たものは少ないでしょう。

 参考図6「利かしの効果①」


白2と穏やかに受けるなら、黒3以下で十分。
黒1と白2の交換で封鎖されづらい形となっています。

 参考図7「利かしの効果②」


白1と反発するのは、黒2以下と分断して成功。
▲と△の交換により、自身の傷を守りながら左辺の白を重くできているからです。

まとめ

黒1のツケは「封鎖を避けながらサバキを目指したい」時に有力です。
白A~Cの対応にも、それぞれ整形する術があり有力な打ち方と言えます。
ただ、地を固める短所もあり、局面に合わせて使う力が求められます。
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