柯潔流スピード戦術「星のカカリ対策」


中国の第一人者・柯潔九段が愛用する「星のコスミツケ戦術」を紹介します。
最速で突き放す超スピードの打ち方で、ネット碁で猛威を振るっています。
完成度の高い戦術で、多くの方がすぐ活用できるでしょう。

今回のポイント
・ひたすら稼ぐ超実利戦術
・変化の余地を限定できる


前回紹介したものより、さらに加速した戦術。
柯潔九段は対二連星でこの戦術を使っており、十八番の一つのようです。
どういった布石システムか、見ていきます。

今回はシンプルかつ強制力のある「コスミツケ戦術」の概要を紹介します。地に辛い戦術なので、実利派の方には相性の良い手法です。実利稼ぐだけ稼いで、相手には実りのない展開になる欲張り戦術です。
 テーマ「実利型布石の解剖」


白2、4と受けた後、白6と三々入りするのが柯潔流。
相手の出方を見て、先の打ち方を変える現代的な手法です。

 推奨図「システム布石」


右辺側を止めたい場合、黒1以下が常套手段。
今回はシチョウが悪いので、白Aと反発するのは得策ではありません。


白10と穏やかに受ける相場。
黒11、13と止められても、白14以下と右辺を削りながら左辺に先着して白十分です。
白Aの打ち込みが残っており、下辺が確定地でないのが黒の泣き所。

 参考図1「冷静な石運び」


黒2と広げられても、白3から5と隅を固めるのが冷静。
黒Aと受けるなら、白Bと上辺を占めて右上の厚みの働きを奪えます。

 参考図2「模様の自然消滅」


黒6と迫られた場合、白7から9と受けるのが良い守り方。
下辺の発展性を削ぐと同時に、左下の白を補強できるのが白の自慢です。


黒16の追及には、白17から29と自身の安全を確かめます。
左辺側に黒地を作られても、白は右上と右下で稼いでいるので問題ありません。
先に地を稼ぎ、相手の追及に手厚く応じられる余裕を持てるのが強みです。

 参考図3「打ち込みの技法」


黒2から8と模様を築くのは、白9の打ち込みを柯潔九段はよく打っています。
様々なサバキを用意されており、黒の打つ手が悩ましいです。


黒10には、白11から13がうまい手筋。
黒14と裂かれても、白15と連絡しながら左下隅を確定地にして白成功です。
下辺の白はAなど動き出しがあり、完全に飲まれていないのも利点。

 参考図4「スピード加速」


黒2、4と追及するなら、白5以下とサバキを図ります。
大切なのは、白石を助けることではなく「大場へ走ること」です。


黒8には、白9以下と先手で生きるのが肝心。
白17で右辺を割って、AとBを狙えるので白十分な展開です。

まとめ


白1から5は、簡明かつ意図を崩されづらい強力な戦術です。
左下に迫られた時の対応も用意され、広い棋力の方が使えるシステムが構築されている。
「星のカカリにコスミツケ」が常識となるかもしれません。

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