三々定石の難解形「80手の攻略手順」


三々定石は進化し続け、「80手の定石手順」が存在します。
4分の1の盤面を使うものの、ほぼ一本道の変化へ収束するのです。
難解形を仕掛けられた側の対抗策となり得る戦術で、覚えて損はありません。


三々定石難解形の1つが攻略されたかもしれない

ネット碁では、今回紹介する進行とは別の難解形が打たれています。
「変化の余地がほぼなく、別案を探さざるを得ない」と判断されたようです。
その原因と思われる変化は何か、見ていきましょう。

 テーマ「難解形の入り口」


黒1の三々入りに、白2から4が代表的な受け方。
黒5に白Aと受けるのは、黒B以下で厚みの働きを奪われます。
今回は白が最強に追及する難解形の進行」を想定します。

 参考図1「80手の定石手順」


白6から10と強気に封鎖をします。
左下の黒に圧力をかけて、白の薄さをカバーする意図です。
当然、黒11以下と反撃するところ。


白18に黒19から23とスペースを確保し、下方の攻め合いに備えます。
白26、28と手数を伸ばした時、黒29と守るのがポイント。
黒Aに回れば悪くないという主張です。


白30と守った時、黒31が厳しい追及。
白34から46と攻め合いにきても、黒47が手筋で手番を奪えます。


白54まで、セキの形になった後、黒55以下と互いにセキ崩れを狙います。
黒Aと白Bのワカレは、下辺の黒の方が大きいので黒失敗です。


黒59から63と生きを図ります。
白80まで、互いに治まってほぼ互角のワカレ。
ただし、黒が手番を得られるのが大きく、実戦的には黒成功と見るべきでしょう。

 参考図2「実利が大きい」


数ヵ月前まで、黒1が主流でした。
しかし、白2と黒3の交換で手数を伸ばされた後、白4と取られて黒不満です。
黒9、11と抜いても、白AやBと追及する手があり、強い石と言えません。

まとめ

以上より、黒1に白2以下が最近よく打たれる戦術。
白は厚みを築きながら、左下隅への味を残せるのが長所です。
三々定石難解形の攻略の糸口が少しずつ見えてきています。
※上図の変化は下記の記事を参照ください。
今回紹介する三々定石は、非常に簡明で厚みを築きたい局面では有力と言えます。大きなリスクや複雑な変化を含まない特徴があり、誰しも使いやすい戦術です。配石を工夫すれば、強力な武器になるでしょう。
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする