小目定石の周辺「利かしへのカウンター」


今回は小目のケイマガケへの「簡明な対抗策」を取り上げます。
配石の状況次第で、流行の手法への有力な受け方になり得る戦術です。
「何をしたいのかわかりづらい」ので、本記事で理解を深めて活用してください。

今回のポイント
・足早な展開で厚みの価値を下げる
・大場の価値を見極めるのが重要


今回の戦術は、相手が妥協すれば、わずかな損失で無難に収束する方法はあります。
しかし、一手で半目差がつく手を打ち続ければ、40手で20目の差に発展します
「どこまで追及し続けられるか」これがライバルと差をつける重要な要素なのです。

 テーマ「配石活用の返し技」


現代では、白1と形を決めるのが常套手段。
この時に黒2と相手の出方を見て、後の打ち方を決めるのが面白い。
配石次第で、戦果を上げられる有力な戦術です。

 参考図1「利かしの効果」


白1と素直に受けるなら、黒2から4と守ります。
左下隅への進出を和らげているので、これだけでも黒悪くない交換です。
黒6の打ち込みに、白Aは黒Bで容易に整形できるので、


白7と左下の厚みに追い込みます。
ただ、黒8で左下の白も強い石と言えず、白9など守らざるを得ません。
▲と△の交換により、厚みを攻める進行を想定できるのも黒の自慢です。

 参考図2「手厚い整形」


黒の狙いを消すため、白1と形を決めていきます。
素直に黒2と受けるなら、白3以下と外側を厚くされて若干黒不満。
もちろん、黒Aが好点になるものの、部分的な変化で一工夫したいところなのです。

 参考図3「現代の定石手順」


白1に黒2とハネ出すのが現代定石。
白3以下と整形されても、先手で黒12と厚みの働きを牽制できるので黒悪くない進行。
前図と比べて「左辺側が封鎖されていない」ことが大きな違いです。

 参考図4「大場の価値が下がる」


白1と左辺を止めるなら、黒2以下と隅を固めます。
黒8まで、価値が低くなった下辺に白石を打たせる進行にできれば、黒十分です。

 参考図5「見た目以上の厚さ」


蛇足ですが、白3と形を決めるなら、黒4と反発します。
白5、7と地を稼がれても、黒8でAの封鎖とBの下辺拡大を見合いにして黒十分。


白9には、黒10から12と左辺を止められるのが気持ち良い。
白13から17と抵抗しても、黒18以下で白二子を取って黒成功です。

まとめ
今回の戦術は、上図の2パターンで悪くならない場合に有力になりやすいです。
活用するコツは「価値を下げたい大場」と「厚くされても構わない大場」を想定すること。
本戦型では「下辺の価値を下げたい」「左辺は厚くされても構わない」そうした状況です。
変化は少ないものの、実戦的に活用するのは難しいかもしれません。
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