星の両ガカリの新型「戦型の意図と対抗策」


今回紹介するのは「両ガカリの新型」です。
棋士の実戦でも打たれた手法で、ネット碁でも目にするようになっています。
この手法の意図と、簡単な対応方法をまとめました。

今回のポイント
・厚みとの距離を離すのが意図
・薄みの咎め方に注意


結論を言えば、この手法を使うのは「危険」です。
部分的に良くなるのは難しく、配石を工夫して運用する必要があります。
本記事では、部分的な変化に絞り、簡単にまとめました。

 テーマ「両カカリの進化」


黒3の両ガカリが最近打たれる戦型。
「白との距離感を取る理由は何か」まずはその意図を見ていきます。

 参考図1「余裕が出る」


白1、3と分断するなら、黒4以下で左下と左辺の両方を打てます。
左辺の黒が厚みから離れていて、厳しく攻められないのがポイント。

 参考図2「薄くない構え」


白1と分断するのは、黒2と応じられます。
白Aと追及しても、黒に有力な対抗策を用意されています。


白3には黒4の切りで応戦。
左辺側の形を決めた後、黒10と動き出すのが好手です。


白11と遮るなら、黒12以下で下辺を分断しつつ、左辺を厚くします。
白地は小さくないものの、周囲に利きが残っており、やや白不満なワカレです。

 参考図3「見合いの筋」


白2と封鎖するのは、黒3から5と連絡されるのが大きい。
黒にAとBをにらまれて、白収拾つかない格好です。

 参考図4「簡明な打開策」


そこで、白1から3の追及がオススメの対抗手段。
黒4と切るなら、白5から9と応じるのがうまい。
続いて、黒Aは白B以下の稼ぎが大きい。


黒10、12と下辺に働きかけるのは、白13と連絡して問題ありません。
白19に黒Aは白Bで白地が大きく、黒Bは白Cで中央の黒を狙いながら全局へ展開できます。

 参考図5「積極的な受け」


白1はシチョウ関係が絡む受け方。
黒2と稼がれた時、白3から5が成立するかが焦点です。
黒Aの切りが気になりますが、


シチョウ関係が白良しなら、黒6に白7以下と応じて黒が崩壊します。
この手法を使う場合、黒Aは成立するか否かを確認してください。

まとめ

オススメしたいのは「白1から5の対抗策」です。
黒Aは白B以下の手段があり、シチョウを気にせず使えるのが魅力。
まだ発展途上の形なので、更なる進化が見られるかもしれません。
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