手割の考え方「高段域への第一歩」


「本や解説で『手割』と言われるけど、よくわからない」
実戦的に手割を使うのは難しいものの、考え方自体は簡単です。


『手割』とは「石の効率を図る」方法です。

なぜ、この考え方が生まれたのか。
一手の価値を高めれば、結果的に多くの地を得られるからです。
「地合いを競う」から「石の効率を競う」に変わると、高段の領域に手が届きます。


【手割の具体的な方法】

・手順を変えて比較
・取れた石とその数だけ自分の石を抜く

この2つの方法で、手割はできます。
それでは、具体例を見ながら紹介します。

 手順を変えて比較


黒1に白2、4と取るのは自然に見えるかもしれません。
ただ、2つの問題があり、実戦では取りにいきません。


黒1から5と捨て石で厚みを築きます。
無難に見えて、これは黒良しのワカレです。


手順を変えると、黒5に白6と不自然に受けた交換になります。
また、△も厚みに近寄りすぎで効率が悪いです。


以上より、黒1にはあえて取らず、白2と受ける相場。
△の配石が活きているのも、改善点です。

 石を抜く比較


この手順は、昔の定石手順の一部です。
白2に黒3以下と捨て石で外周を固めていきます。
隅の白地が大きく見えますが、実はそこまで得していません。


黒石△と白石△を3つずつ取り除きます。
こうなると、白Aが不自然な配置となっており、改善の余地があります。
手割は、定石などの改善点を探るツールになります。

 「手割」は膨大な経験と知識が必須


手割は2つの方法で使うことが可能です。
しかし、実戦では様々な形と比較し、「本当に効率的なのか」判断材料が多く必要です。
この手法が難しい理由は「たくさんの形を知っていることが前提」だからです。

これは経験と普段の勉強を続ければ、解決できるので焦らないで大丈夫です。
また、手割は必ずしも正しい指標になり得るとは限らず、必須の技術でもありません。
ただ、誰かに説明したり、自分を納得させる判断材料になるので、使えると便利ですね。

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