小目の一間バサミ「実利重視型の定石」


小目の一間ハサミの「実利型の定石」を紹介します。
「複雑な変化を避けて、地も稼ぎたい」方針を実現しやすい手法です。
この戦型は、事前準備さえすれば、局面をうまくコントロールできます。

今回のポイント
・地を稼ぐ方針を達成しやすい
・利きを活用して整形する


実戦で「〇〇がしたい」方針があっても、実現できる術がないとツライですよね。
今回は「実利重視の碁形を作ること」を優先した内容になっています。
自分の描いた方針を描ければ、気持ち良く打てるはずです。
※下記に別の簡明策を解説した記事もあるので、参照ください。

小目の一間高バサミは、急戦になりやすい戦術であり、対抗策を用意しておきたいです。今回は複数ある変化の中から、簡明で扱いやすいものに絞り、実戦ですぐに使えることを重視して紹介しました。
 テーマ「ツケ切り定石」


黒3、5のツケ切りが、実利重視の定石。
下辺に利きを作り、左下隅に働きかけるのが狙いです。

 推奨図「相場の進行」


白1の受けには、黒2と下辺の利きを横目に隅へ働きかけます。
白3と守らざるを得ず、黒4以下と隅を制して一段落。
地を稼ぐ目的を達成できたので、黒十分です。

 参考図1「厚いワカレ」


白1のノビには、黒2から4と強く応じます。
黒6に白Aなら、黒Bと低位置に押し込んで悪くないです。


白7、9に、黒10とシチョウを防ぐのがポイント。
白11と手を戻す必要があり、黒12と白二子を制して黒十分なワカレです。

 参考図2「大きな狙い」


白2、4と強引に裂かれるのも考えられます。
ただ、タイミングを見て、黒Aを仕掛ける強力な狙いがあるので黒十分。
白はあまりにも負担が重く、この変化を選べません。

 参考図3「好形を築く」


白1、3には、黒4と素直に白一子を制します。
白5と外周を厚くされる代わりに、黒6以下と左下に圧力をかけます。


白9、11と抵抗するなら、黒12以下と整形して黒満足。
白に厚みと大きな実利を与えず、右辺の攻めを狙えるのが黒の自慢です。

 参考図4「厳しい追及」


白1、3と下辺を止めるなら、黒4と圧力をかけます。
外周の利きがあり、白は見た目以上に身動きの取れない形です。


例えば、白5から7とサバキを目指した場合、黒8と強く反撃できます。
黒Aが利いており、身動き取りづらいのが白の泣き所です。

 参考図5「地が大きい」


白1から7と厚くするのも、黒8で地が大きく不満なし。
相手が無難な道を選ばない場合、黒良しになりやすいです。

まとめ

今回覚えてほしいのは「黒1から5の定石手順」です。
実戦で表れやすい形で、実利を稼ぐ方針を達成しやすい定石と言えます。
蛇足ですが、黒5に白Aは黒B以下で整形できるので黒成功です。
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