実利型の中国流


現代戦術で廃れた「中国流」に、光を当てる新戦術を紹介します。
新手などは必要なく、大切なのは「どういった布石構想を描くか」です。
今回は中国流を超実利型布石に改造し、昔の構想を破壊する打ち方を提案します。

今回のポイント
・基本方針は「地を稼ぎまくり、最後に模様を荒らす」
・相手に模様を築く以外の選択肢をなくす

中国流の廃れた理由は、模様が簡単に荒らされることでした。
そこで「地を稼ぐ打ち方に変えたらどうなるか」検証した結果、有力な戦術になりました。
「中国流はまだ生きている」これを伝えていきます。
※この布石のヒントは、下記の記事ですので参考ください。

今回はシンプルかつ強制力のある「コスミツケ戦術」の概要を紹介します。地に辛い戦術なので、実利派の方には相性の良い手法です。実利稼ぐだけ稼いで、相手には実りのない展開になる欲張り戦術です。
 テーマ「現代の中国流」


黒1から5が中国流の構えです。
白6で攻略されたと考えられましたが、スピード重視に改良すると有力な戦術に変わります。
中国流にすると、白6と打たれる頻度が高いので、思い描いた局面に誘導しやすいです。

 推奨図「基本形の構え」


黒1、3と受けるのが、現代的な打ち方になります。
白4と右上を補強させた後、黒5とさらに実利を稼ぐのが、この戦術の肝です。
黒11まで、AやBと上辺の白陣を削る手段があるのが、黒の自慢です。

 参考図1「激辛流」


白1、3と模様を広げるなら、黒4と自陣整備をします。
白5と下辺の黒模様化を防いだ時に、黒6と地を稼ぐだけ稼いでいきます。


白7には、黒8から14と隅を固めながら地を稼げるのが大きい。
白15の好点を許しますが、黒16以下と左辺を割れば、黒悪くない展開です。

 参考図2「方針を貫く」


白1と先に右辺を割られても、黒2と実利重視の打ち方をするのは変わりません。
白5と軽く脱出を図るなら、黒6とひたすら稼ぐ方針を取ります。


白7から11と下辺を広げられても、焦らず黒12と丁寧に受けます。
黒16まで、上辺はAとBを見合いにし、大きな地になりづらい土地にしています。
下辺もCやDと模様を削る手段があり、黒は稼ぎながら白模様に臨む準備ができています。

 参考図3「稼ぎまくる」


前図を避けるため、白2から8と模様を広げるのも想定すべき進行。
ただ、黒9と実利を稼げば良いので、むしろ白の打ち方が悩ましいと言えます。
なぜなら、模様を広げても、最後は踏み込まれて荒らされる未来が見えるからです。

 参考図4「衰退の理由」


旧戦術では、黒1と受けるのが主流でした。
しかし、白2以下と稼ぎながら、容易に模様を荒らされて、黒不満な展開です。
今回紹介した戦術は「黒と白の立場を逆転させて改良する」のが目的でした。

 まとめ


今回の戦術は「実利を稼ぐだけ稼ぎ、模様をガツンと荒らす」構図を作るのが目的。
中国流が衰退した理由は、模様を築いても簡単に荒らされてしまうからです。
この構図を壊すだけで、中国流はまだまだ打てることが見えてきたと思います。

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