両カカリのかわし方(2)


今回は高い両カカリの受け方を紹介します。
石数が少ない場でも、積極的に応じられる代表的な打ち方があります。
難解形を除き、今回と前回の手法を習得すれば、両カカリは怖くなるでしょう。

今回のポイント
・積極策で立派な形を築く
・相手の出方を見て、守り重視に変える

両ガカリの攻防は「石数が少ないことを利用し、大きな戦果を与えない」のがコツです。
部分的に仕掛けた側が有利になりますが、序盤では一手差が数十目以上の価値に匹敵します。
その差を利用する全局的な打ち回しが、現代碁で求められています。

両カカリの簡明なかわし方をまとめました。配石に関わらず使える優秀な受け方と、シチョウ有利な場合に用いれる手法を解説します。両カカリの対応に悩んでいる方は、これを読めば不安が消えるはず。
 テーマ「シチョウ関係」


黒1、3が高い両ガカリへの対抗策です。
今回はシチョウ関係が黒悪い状況で、白4にどう打つべきかを解説します。
(下記記事で、シチョウが黒有利な場合、黒良しになる手段を紹介しました)

広いハサミは模様拡大を牽制する上で、強力な戦術になり得る可能性を秘めています。今回はスピード重視ではなく、「手厚い碁形をいかに作るか」です。シンプルかつ強力な作戦なので、ぜひご覧ください。
 推奨図「巧みな整形術」


黒1、3と遮った後、黒5以下と弾力ある形を築きます。
ポイントは「Aの切りは決めない」ことです。


白8には黒9とコウに弾きます。
黒11のコウ材を温存して、黒13と抜き返すのが重要です。


序盤では、白はコウ材を用意できないので、白14と整形を目指す相場。
黒15、17と厚い形を築きながら、下辺方面に自陣を築いて黒十分なワカレです。

 参考図1「軽い石運び」


白2の反発には、黒3以下と軽くかわします。
黒二子は腐りますが、下辺に大きな黒地がつくので黒満足です。

 参考図2「丁寧な整形」


白2とツグなら、黒3と守りを優先します。
この戦型では、反発よりも守り重視の打ち方に切り替えます。


白4には黒5、7と丁寧に整形します。
白8と受けるなら、黒9以下と治まって黒十分です。

 参考図3「反撃を狙う」


白2と頑張るなら、黒3と冷静に対処します。
Aの切りを横目に、左辺の攻めを狙えるので、黒が打てる戦型です。

 参考図4「冷静な収束」


白2には黒3以下と冷静に受けていきます。
両ガカリされた場なので、立派な形を得られれば黒悪くありません。

 まとめ


高い両カカリには、黒1から3で互角以上の戦果を得られます。
前回と合わせて、両カカリは簡明にかわす手段が発見されて怖くなくなりました。
カカリに手抜きされた後の打ち方が難しいため、三々入りが流行っているのかもしれません。

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