両カカリのかわし方(1)


「星の両カカリは怖くない」とよく耳にしますが、受け方を誤ると大火傷をします。
今回は事故が起こりづらい簡明なかわし方を2通り紹介します。

今回のポイント
・配石問わず使える簡明策
・守り重視でかわすのが大切

両カカリの難解な打ち方は、配石の違いで使い分けなければならない高等技術です。
ただ、高い技術が必ずしも良いわけでなく、簡明策の方が優れている場合もあります。
大切なのは「定石や手筋という道具を適切に使う」ことです。

 テーマ「両カカリ対策」


両カカリをされた際、黒1から3と頭を出すのが無難です。
現代では白4のツケで追及されることが多く、応じ方が課題になります。
今回はAとBの簡明策に絞り、軽くかわすコツを解説します。

 推奨図1「簡明な受け」


黒1、3がわかりやすい受け方です。
最大の長所は「配石に関係なく使える応用範囲の広い」ことです。


白4、6と隅へ進出するなら、黒7以下と整形します。
白の実利も大きいですが、黒石が少ない場で十分な形を得られたので黒不満なしです。

 参考図1「追及の対応」


白1には黒2のハサミツケが好手です。
白3、5に反発せず、黒6と受けてAの逃げ出しを睨みます。
もし、白がAと手を入れるなら、大場に走れるので黒悪くありません。

 参考図2「かわし方」


前図の途中で、白1から3と変化される可能性があります。
これには黒4、6と白二子を取れば、厚い構えを築けるので黒十分です。

 参考図3「サバキの形」


白2の切りには、黒3以下と先手で整形できるのが大きいです。
元々、黒石が少ない場でさらに手番を得られたので、黒満足なワカレ。

 参考図4「反撃を狙う」


白2には黒3から7と整形するのがポイント。
後にAやBの反撃を狙えるので、黒の楽しみが多い進行です。

 参考図5「シチョウ」


シチョウ関係が黒良しの場合、黒1から5と非常にわかりやすい進行を選べます。
見た目は白地が大きく見えますが、左下隅は味残りなので焦る必要はありません。

 参考図6「狙いの筋①」


黒1の切りが前図の後続手段です。
白2には黒3から9と外回りを厚くして、十分な利かしと言えます。
白Aの狙いが緩和しながら、黒Bと模様を発展させる手段があるのが魅力。
ただし、状況よっては次図が有力の場合があり、タイミングを見て決めるのが肝です。

 参考図7「狙いの筋②」


かなり稀な打ち方ですが、黒2から4と生きる道もあります。
理由の一つは、隅への利きが多く、左辺側へ進出する手がかりがたくさん生じるからです。
(白Aと取りにいくのは、黒B以下の手段があり簡単には取られません)

 まとめ


黒1、3はどの局面でも使える優秀な受け方です。
白A~Cの打ち方にも、簡明な対応方法があり、取得難易度も低いと言えるでしょう。
両カカリにお悩みの方は、この図だけ覚えておけば大きな失敗が減るはずです。

今回は高い両カカリへの簡明な対処法をまとめました。厳しく迫られても、積極的に応じることで有利に事を進められます。実戦で表れやすい変化に絞り、すぐ活用できる構成となっています。
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