星のツケ二段定石「突破型の改良」


星にツケ二段するのは、現代碁における常識的な打ち方として定着しました。
穏やかな受け方が多いですが、新型の突破型も簡明かつ有力なので即戦力になるはずです。

今回のポイント
・石を助けるより、手番重視の現代志向
・旧定石は優劣の差が大きく、廃止すべき戦術

数ヵ月前まで打たれた旧型は、優劣の差が大きく打たれなくなりました。
それに伴い、突破型自体も良くないと思われ、姿を少しずつ消す傾向にあります。
ただ、今回の手法が広まれば、また再ブレークするきっかけになるかもしれません。

 テーマ「定石の進化」


黒1、3のツケ二段は「現代の常識」となった手法です。
今回は白4以下と突き抜けた変化で、改良された進行があるので紹介していきます。
数ヵ月前に打たれた旧型と比較しながら、新型の魅力をお伝えします。

 推奨図「明るい発想」


黒1、3がよく打たれる追及手段。
白4以下と圧力をかけた後、黒7に旧手法で臨むと黒良しへ傾きます。
新手法は明るい発想で、簡単に主導権を奪わせない打ち方に改良されています。


白8、12とツケ切るのが新手法です。
黒からの利きが生じてしまい、左下の白三子が飲まれそうですが――、


黒13に白14から18と先手で厚みを築き、白20と大場に走るのが現代的な打ち方。
黒の実利も小さくないですが、厚みを背景に模様を築けた利の方が優ります。
AやBと外周を厚くする利きがあるのも、白の自慢です。

 参考図1「ノビの対処」


前図を避けると、黒1と受けた場合、白2から4と強く応じていきます。
黒5と左辺を助け出すなら、白6以下と包囲すれば黒を取れます。

 参考図2「昔の打ち方」


白2、4と黒三子を取りにいくのが、旧定石の打ち方です。
ただ、△と▲の交換で取る価値が低くなっている上に、黒A~Cの利きが残って白不満です。
現代碁では「手番をうまく取る」技術を高め、スピード重視で打つのが求められます。

 参考図3「互角の進行」


黒2の対応策として、白3もよく打たれています。
白は左辺と下辺の両方を固めるのが意図です。


黒4には、白5から13と石の調子で補強していきます。
ただ、黒14に白15など断点を守る必要があり、白が得しているかの判断が難しい。
互いに薄い部分があるので、互角に近いワカレと言えそうです。

 まとめ


黒1に白2以下と対処すれば、先手で厚みを築いて大場へ走れます。
現代碁は手番を奪い、次々と要所を占めていくスピード重視の打ち方が主流です。
石を助けるよりも、あえて捨てることで全局的には良くなる斬新な打ち方でした。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする